患者数の統計を調べてみると、
うつ病や認知症の患者が急増の主因であることが瞭然です。
厚生労働省による「精神疾患による患者数」
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/data.html
認知症の患者が増えたのは、高齢化か原因でしょう。
それでは、うつ病の急増は何が原因でしょうか。
厚生労働省の試算では、うつ病(および自殺)の経済的損失だけでも
年間3兆円にのぼるそうです。
労働力や生産性の面でいうなら、
もしうつ病がなければGDPが2兆円増えるだろうといいます。
つまりあなた自身がうつ病でなくても、うつ病を減らしたり軽減すれば
儲かりまっせ…
WHOでも、世界中で3億人以上がうつ病で、
100万人の自殺者のうちの半数はうつ病が原因という統計を挙げた上で、
「21世紀に危惧するべき疾患の第一位はうつ病」
としています。
HIVでも癌でも糖尿病でもなく。
さて、最初に挙げたうつ病患者の急増は、
「新型うつ病」の出現や増加と時期が一緒です。
実際、精神科医の印象でも、うつ病の増加分は新型うつ病の分だといいます。
ここで新型うつ病とは、1980年代までの精神病理学では
うまく解釈できない種類のうつ病です。
旧来のうつ病と症状としてはほとんど同じなのに、
原因がわからなかったり治療法に効果がなかったりして
旧来のうつ病の範疇には入りにくいものです。
比較的若い人の間に多くみられますが、
深刻で長期にわたる場合があるのも旧来のうつ病と違いはありません。
ところが研究が進んでくると、
実はこれはそもそもうつ病ではないということが、はっきりしてきました。
新型うつ病の人は、おにぎりや菓子パンやカップ麺で
手軽に食事を済ましてしまうことが多く、
長期間にわたりバランスがとれた食事はしていないという傾向にあるのです。
なかでも炭水化物に偏りすぎというのが特徴的です。
これはもはや、生活習慣から来る栄養失調(栄養障害)の方が近いと言えましょう。
実際、栄養療法とか、分子整合栄養医学により、新型うつ病に短期間(2週間とか半年とか)で大きく効果を上げている精神科があります。
単なる栄養の改善なのに、定量的な検査とかかませれば~療法とか~学になってしまうんだ…
「新型うつ病」は、外から見た症状がうつ病に似てはいても、
そもそも最初からうつ病と呼ぶべきものではなかったのです。
いやいやそもそも、
精神科医は新型うつ病なんていう未定義な用語は使っていませんでしたよね。
では医者も患者も、東も若者も西の老人も、みんなみんなで栄養を改善しよう!
となればいいのに、そうは決してなりません。
何故に?
まず、わたしたち患者の側が勉強不足で知識がないからです。
うつのような症状がでて精神的にキツくても、
心の問題というこだわりが強くて身体は盲点になっており、
自分の生活習慣や食事のせいだということに
決して納得しない人が多いのです。
炭水化物が人体内でどのように消化されてどこへ行き、
どのような作用をするのか、機序を理解していません。
栄養改善のためにサプリメント等を薦められても、
健康保険はききませんと説明されると、
途端にうさんくさい顔をしてしまいそうでしょう。
サプリメントでなくても、最も安価な食材は炭水化物なので、
これを置き換えた何か栄養素たるものは、
その患者のそれまでのジャンクな食材より常に高価なのですが。
医者の側から言うと、面倒くさくて儲からないからです。
栄養指導は、(われわれ患者側の勉強不足のせいで)非常に時間がかかりますが、
そのわりには診療報酬が高くありません。
原因が生活習慣にあるとピンと来て、的確に栄養改善を指示し、
それで短期間で効果が上がってしまうようだと、
患者一人当たりのトータルの医療費(その一部が医者の報酬)が
低く抑えられてしまうのです。
定まった基準に基づいて診断して普通に薬を処方した方が、
手間がかからないし、収益としては圧倒的に有利なのです。
ざっくりとまとめ:
新型うつ病なんて存在しません。
実際は、栄養障害による体調不良+心調不良の広まりです。
注:
タイトルが微妙ですが、この記事で述べようとしているのは、
- 新型うつ病の患者は存在しない
患者さんが苦しいのは、旧来でも新型でも、全く同じでしょう。
