後から約束を変える | 科学のために科学を科学的に笑うべし

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論理はわが友 されど笑いはさらなる友

子供のじゃんけんでよくあるのが、負けたほうの子が
「ちょっと待った!三回勝負!!!」
とか言い出すことです。
そして、この勝手なお願いが結構通ってしまうのです。

A、B2人の競技者がいたとします。
3回延長を言い出すことを強欲態度Gとし、潔いのを素直態度Pと呼びましょう。
延長勝負の提案が常に受け入れられるとすると、
試技前からA、Bが各々G/Pの態度を持つ時、試技前における勝率の期待値は以下のようになるでしょう。
A強欲 B強欲  50% / 50%
A強欲 B素直  62.5% / 37.5%
A素直 B強欲  37.5% / 62.5%
A素直 B素直  50% / 50%
つまり、態度のとりかたG/Pによって対戦の有利不利は不対称あるいは不公平なのです。

1回目で勝負がついた場面で考えると、
勝ったほうの子は、これ以上の利益が全く出る見込みがないのにリスクだけを背負わされます。
負けた方の子は、3回勝負で再び負けたからといって今以上に状況が悪くなるわけはないので、
ノーリスクのままに一定の確率で勝ちを得ていることになります。

世の中、双方の合意があればどういう約束もアリでしょう。
しかし、片方だけがリスクゼロのまま利益があるというのは
健全な約束とは言えません。
裁判の世界なら、一方的な内容の契約は、
たとえ締結時に両者が合意していても、無効とされることもあります。

後から約束を変えるというのは、世の中色々な事情で色々な局面でありうることです。
全体で包括的に見ると仕方がないケースもあるでしょうが、
不健全あるいは不正の一種なのは間違いありません。