「じゃんけん必勝ロボットが自分と対決したら?
」で提起した、必勝ロボット同士の対戦ですが、両者とも手を繰り出すことができず、誰も動かず、延々と何も起こらず時間だけが過ぎていくでしょう。例の石川奥研のロボットは、常に相手の後から追随して動くだけだからです。
問題は、この結果自体ではなく、この勝負をどう解釈するかです。
両者がすくみあって動けない、あるいは意図的に動かない状態、これは引き分けと言ってよいでしょうか?
みなさんは普段じゃんけんをするときに、引き分けを想定するでしょうか?
・野球の先攻後攻を決める。
・発言者の順番を決める。
・掃除の番を決める。
これらの局面で引き分けを判定されても困惑するだけです。私はじゃんけんで引き分けという結末を得た経験は、生まれてこのかた1回も記憶にありません。
あいこ、おあいこは引き分けに似ているかもしれません。しかし、かならず引き続いた対戦が行なわれるという前提が暗黙ながら厳しく決まっており、事実上ルール化されています。おあいこの場合にどうするか前もって約束したり、おあいこなので事後について両者が協議したという話は(意図して作ればあるでしょうが)聞いたことがありません。約束もなくそれをやったら
「じゃんけんシステム外での解決を志向している」
(つまりじゃんけんシステムは機能しなかった・じゃんけん競技であれば競技が成立しなかった)
あるいは
「じゃんけんで決めるという合意を破棄した」
と受け取られて不誠実をとがめられトラブルになっても文句は言えません。
じゃんけんは引き分けを嫌っているのです。必ず白黒、雌雄を決しなければなりません。このことは普段盲点になりがちです。
それでは、両者が動かない、両者がすくみ合っているという現実にありえる状態はどうすればよいのでしょうか?