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半兵衛のブログ

映画やドラマ好きなので映画やTVドラマのレビュー、ビートルズ関連の曲紹介や、古い洋楽ロック、気になるJポップスのレビューをしています。ペタは見ません、いいねを中心に訪問しています。

「今日から俺は!!」は2018年10月から放送された日本テレビ系のドラマ。

 

原作:西本博行(週刊少年サンデー他/全38巻)累計発行部数4000万部

脚本:福田雄一

演出:福田雄一、鈴木勇馬

出演者:賀来賢人/伊藤健太郎/橋本環奈他

ジャンル:ヤンキーコメディー

おすすめ度 75点 何も考えずに楽しめる。80年代が懐かしい。

※huluでは本編に未公開シーンを加えた、未公開シーン復活版(約55分)が見れます。

 

<原作>

舞台は千葉県。軟葉高校とその周辺地域を舞台にしたバトル漫画でありギャグ漫画。三橋貴志伊藤真司が様々な敵と戦ったり珍事に巻き込まれたりする。 ウィキペディアより

 

 

以前、「スーパーサラリーマン左江内氏(2017)」で紹介した福田監督なのですが、今乗りに乗っている感じを受けます。

「銀魂(2017年)」、「斉木楠雄のΨ難(2017年)」「銀魂2 掟は破るためにこそある(2018年)」「50回目のファーストキス(2018年)」これだけでも大変なのに、「今日から俺は!!」ですよ。

 

 

◆福田作品の特徴

・福田組と言われるように、一度出演した役者を大事にする(※今作でもゲストで続々登場)

・計算された三谷幸喜に比べ、役者に思いっきりアドリブのコントを任せるところが特徴

・最近では原作が漫画が多い

・低予算ドラマ(勇者ヨシヒコシリーズ)でも面白い

・役者にタメ口きかれたり、突っ込まれたりする人柄

・モンティーパイソンのテイスト満載

 

◆橋本環奈

漫画の実写化は失敗してボロクソ言われることが多いですが、笑いのツボを心得ている監督なので、その部分では成功してしまう力を持っています。最近福田組作品で大暴れなのは間違いなく橋本環奈ですね!銀魂の神楽役はすごかった。斉木楠雄のΨ難の照橋心美役もバッチでした。 

 

 

 

 

オープニング主題歌の原曲は嶋大輔男の勲章(1982年)をキャストがカバーしています。演奏も上手ですね。「今日俺ダンス」も注目です。

 

 

今日俺バンド

メインボーカル 賀来賢人 伊藤健太郎

コーラス&ダンス 清野菜名 橋本環奈

ドラム 太賀

ギター 矢本悠馬

ベース 若月佑美(乃木坂46)

 

◆半兵衛の感想

面白いの一言!何度でも見たくりますね。

日本のツッパリ物は世界中見回しても独自な感じです。ハリウッド映画では絶対に無縁ですよね。

ズバリ!Netflixなどで世界公開したら受けると思います。そしたら世界の福田に!

 

↓原作に興味持った方は小学館eコミックストアで1巻無料で読めます。

サバイバー:宿命の大統領(原題:Designated Survivor(指定生存者))

 

番組配信 : ABCテレビ(S2まで、S3からネットフリックス)2016年9月~

日本配信 : ネットフリックス・DVD有り

シーズン1 21話

シーズン2 22話

シーズン3 2019年6月7日Netflixにて配信予定

原作 : John H Matthews

プロデューサー : キーファ・サザーランド他

出演者 : キーファ・サザーランド /マギー・Q他

おすすめ度 シーズン1 75点 シーズン2 60点

●24-TWENTY FOUR-ファンならオススメ!    

 

 

<ストーリー>

アメリカで住宅都市開発長官を務める主人公のトム・カークマンは、現職の大統領との折り合いが悪く、とある政策を巡る意見の衝突から解任されることになり、「重要な政策に関与させないため」として「指定生存者」に指名され、一般教書演説への出席を禁じられてしまう。ところが、その一般教書演説の最中に連邦議会議事堂がテロリストにより爆破され、大統領・副大統領以下閣僚がほぼ全員死亡してしまったことから、唯一生き残ったトムは大統領職を継承しなければいけないことになってしまう。(Wikipediaより)

 

◆どんなドラマ?

24-TWENTY FOUR-ではCTUという架空の組織で大活躍したジャックバウアー役のキーファ・サザーランドが今度は全くの別ドラマですが大統領となって活躍?するドラマです。

 

簡単にどんなドラマなのか説明すると、時間制限の決まっていない24-TWENTY FOUR-の大統領版だと思えば間違いないと思います。アクションシーンは少なめでどちらかというと政権運営が軸になっています。

 

◆舞台はホワイトハウス

日本の総理大臣は国会に出席していますが、アメリカでは国会に当たる連邦議会に大統領の席がなく出席は少ないようです。このドラマでも出席の様子はありませんでした。ですので舞台はその殆どがホワイトハウスということになります。アクションを担当する女性FBI捜査官は外回り担当でジャック・バウアーのような立ち位置です。

 

◆見どころ 

全く大統領などに興味がなかった主人公が、生き残ってしまっただけに、大統領をやるはめになってしまいます。911以降のアメリカ政府最大のピンチ状態で、住宅都市開発長官であった彼が政権運営をしていくだけでも大変なのに、連邦議会議事堂を爆破して尚も次々と攻撃を仕掛けてくる正体不明のテロリストと戦いながら大統領として悪戦苦闘しながらもアメリカを舵取りしていく姿が描かれています。バカ正直大統領が政権を運営するとどうなるのか?というシミュレーション的な要素が楽しいです。

 

 

 

 

感想(ネタバレあり)

◆24-TWENTY FOUR-に似せすぎる

FOX系の人気ドラマ24-TWENTY FOUR-にかなり似ているだけではなく、かなり意識したドラマです。似ているのは、カメラアングルから出演者だけではなく、まるっきり、ジャックバウアーの女性版が今回のハンナ(マギー・Q)というところまでそっくりです。

 

キーファ・サザーランドだけでも24-TWENTY FOUR-を思い出すのに、残念ことに24-TWENTY FOUR-で、恋人役を務めていた俳優キム・レイヴァーが今回も同じような役で出てきますのでドラマとして区別しにくなっています。

 

◆シーズン2はダラダラ、グダグダ

シーズン1はテンポよく進んでいき最後まで飽きさせません。2つの柱①”新米大統領としての政権運営”②”テロとの戦い”このうちドラマの肝である①の勢いで乗り切った新米大統領の政権運営が、シーズン2では時間が進みますのでその勢いが減速すると同時に、シーズン1であったようなスリリングさがなくなり通常の政治劇に変化します。更に②のテロとの戦いも小出しでなかなか捜査が進まずにじれったく感じます。

まだ、シーズン3は製作中なので未読ですが、シーズン1だけ見ても損はないと思います。

 

◆気になったところ

・キーファ・サザーランドはアクションで本領発揮される役者だと思う。

・ハンナ、一人で突っ込んでいくのはやめてくれw

・ハンナ、死体処理のほったらかしはやめてくれw

 

◆あらためて感じたアメリカという国

・アメリカは武力で物事を解決する

・数時間の停電で暴動が起きる国

・大統領の個人的な考えが国を動かしている。※日本の場合は党の意向で動いている。

 

 

 

 

 

TVドラマ 「正義のセ」は2018年4月から6月に放送された日本テレビ系のドラマ。

 

出   演 吉高由里子/安田顕/生瀬勝久他

原   作 阿川佐和子

脚   本 松田裕子他

挿入歌 福山雅治 失敗学

視聴率 8.9%~11%

評  価  ☆70点   派手さはないが、真面目な作りで感動ありの良作。

お子様度 日本の司法制度を理解するためにもオススメ。

○あなたが新米検事ならどうしますか?正義とはなんですか?

○法廷ものというよりも凛々子の成長に重点をおいた作品。

 

<ストーリー>

竹村凜々子(吉高由里子)は、この春、横浜地方検察庁港南支部に赴任した2年目の検事。正義感が強く、明るい性格で家族思い。東京の下町で豆腐屋を営む父の浩市(生瀬勝久)、母の芳子(宮崎美子)、妹の温子(広瀬アリス)と暮らしている。検事1年目は大阪赴任だったため、恋人の優希(大野拓朗)とは遠距離恋愛になっていたが、「これからは仕事も恋愛も、両方きっちりやる!」と決意を新たにしていた。                                             

 

登場人物(日テレHPより)

 

◆検事は嫌な奴なのか?

弁護士が無罪を主張し、裁判で検察官と対決していくドラマ多いですが、設定上対立するわけですから、弁護士が正義なら対決する検事は悪で嫌なやつが多い設定になります。本当に検事は悪人ばかりなのでしょうか?

しかし、よくよく考えると、検事が主人公のドラマは希少ですし、そもそも検事という職業をあまり知らない自分がいました。

 

そんな検事という仕事をよく知ることができる、大変貴重な作品であると同時に、新米検事凛々子が正義を貫こうと、全力投球であっちこっちぶつかりズッコケながらも、なんとか事件を解決していく成長のドラマでもあります。

 

私は、こういったシミュレーション的な作品が好きで、自分を凛々子に投影しながら、凛々子になったつもりで、次々に送り込まれてくる事件を一緒に解決していくうちに、検事という仕事を理解し、凛々子と共に少し成長出来たような気がしました。

 

◆検事の仕事一日の流れ

・毎日大量に送られてくる書類に目を通し、加害者、被害者から状況やその時の行動を聞き取る

・しかしどちらかが嘘をつく

・新米凛々子は、敏腕刑事では無いので、どうすれば解決できるのかわからない

・とにかく外に出て足で稼ぐ ベテラン検察事務官の相原は連れ回されるので迷惑がる

・思わぬ発見があり、事件が解決される。真実は一つ。

・最終的法的な判断をする。

※多くの検事は事故現場や司法解剖以外は外に出ずに書類と双方の聴き取りのみで判断する。

 

◆有罪率99.9%の嘘

日本の検察官の起訴、有罪率は99.9%と言われていますが、これは、証拠などがあり絶対的に有利のものだけを選んで起訴しているからです。いくら検察官が黒だと思っていても、起訴できない限りは見逃されてしまっているのです。つまり被害者は泣き寝入りすることになります。

 

◆吉高由里子

興味深いのは、2008年9月20日公開の映画「蛇にピアス」  ルイ 役にて、日本アカデミー賞/ブルーリボン賞 /日本映画批評家大賞 で新人賞を受賞しており、ヌードまで披露していますので本格的な女優といって差し支えないと思います。

下町の豆腐屋の娘という設定ですが、その生活感をなんの違和感もなく見事に演じており、かなりできる役者だと思いました。私の中では凛々子は好感度100%です。安田顕さんの演技も安定の演技でしたね。

 

◆感想など

なかなかの良作で、感情的に訴える愛すべき作品かと思います。ドラマとしては漫画的にやりすぎぐらいのとんがった主人公が出てくる方が視聴率は高いとおもいますし、私もそんな作品は好きです。例えば「家政婦三田」「家売るオンナ」「過保護のカホコ」「母と義母のブルース」などです。

 

しかし今作は全く普通の下町の娘が主人公ですし、事件はパワハラや家庭内暴力やオレオレ詐欺や交通事故など身近なテーマが多いので、派手さがないので売るのは大変な作品かとおもいますが、だからこそ、共感できる部分が多いのも事実ですし、主人公の成長の様子もよくわかりました。続きが見たい作品です。

 

◆老婆心ながら一言・・・

・展開が読めてしまう回や、証拠品に気づくのが遅すぎる回がありました。

・そもそも、検事の凛々子が真相を突き止めることが多いですが、刑事は無能なの??