映画 シン・仮面ライダー | 半兵衛のブログ

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映画やドラマ好きなので映画やTVドラマのレビュー、ビートルズ関連の曲紹介や、古い洋楽ロック、気になるJポップスのレビューをしています。ペタは見ません、いいねを中心に訪問しています。

公開:2023年3月18日

監督:庵野秀明

脚本:庵野秀明

原作:石ノ森章太郎

出演:池松壮亮/浜辺美波他

配給:東映

上映時間:121分

 

おすすめ度 ★★★☆☆ かなり中途半端で子供にも大人にもおすすめし難い作品。

 

<ストーリー>

本郷猛緑川ルリ子クモオーグに追われ、ルリ子は機動隊に擬態したクモオーグの部下の戦闘員に捕獲される。だが、本郷はバッタオーグに変身して戦闘員を瞬く間に倒し、ルリ子を救出して山中のセーフハウスに身を隠す。そこに現れたルリ子の父・緑川弘は本郷をプラーナの力によって変身する昆虫合成型オーグメンテーションプロジェクトの最高傑作として新たな体にアップグレードしたことを明かす。

<ウィキペディアより>

 

日曜日に映画館に赴きましたが、右も左もおじさんだらけ!きっと私と同じ子供時代を過ごされた同士なのでしょう! もう、生粋の仮面ライダー1号世代のワタシなので、本当にうるさいです!子供の頃の記憶といえば、仮面ライダーごっこにライダースナック!

私には宝物といえるものがありませんが、ライダーカード今でも持っています!今でも、怪人の名前全部言えます!

 

仮面ライダーのマスクは人がデザインしたものかと思われますが、殿様バッタの顔のアップを見ればわかりますが、まんまなのがわかります。

Honda Woodsより

 

 

ネタバレ含む感想

恐らく大人の鑑賞に耐えられる作品にしたかったのかと思いますが、かなり、中途半端な作品かと思います。仮面ライダーの魅力は子供心にも響いたのが、本郷猛がショッカーに改造人間として改造され、決して普通の人間に戻れず、それでも悪と戦えるのは自分しかいないという孤独感と悲壮感でしたが、こちらは改造された事実ををすぐに受け入れてしまう事や、緑川ルリ子といつも一緒です。政府の機関がバックについている事により、孤独感も皆無。又、本郷猛を演じていた藤岡弘さんに対し、こちらの主人公はかなり女々しい印象。まぁリブート作品だし、設定がまるで同じなら作り直す意味がないのだろうと思いますが・・・

 

まさかの、最初からやらかし、冒頭のダンプカー2台に追いかけられるシーンですが、あんな山道じゃダンプカーはせいぜい60kmぐらいしか速度出せない。がんばっても80kmぐらい、重心が高いダンプカーはコーナーで横転してしまいますし、そして力重視の為、加速が恐ろしく鈍いのがダンプです。 バイクを追いかけるなどは到底不可能。しかも、バイクはサイクロン号。パトカーと接触してもダンプカーのバンパー無傷だし。パトカーがあんな山道にいるのも不自然だし・・・ そして、転落シーンのチープな特撮。 ここはスポーツカーで追いかけるのが正解のハズ。 この時点でダメダメ作品決定!今際の国のアリス2の迫力のカーチェイスシーンと比べるまでもないチープさ。

>このシーンが迫力あると言い切る人・・・もっと映画みてください。

 

気を取り直して鑑賞をつづけましたが、蜂オーグがピストルで撃たれて、敢え無く死亡するシーンで、仮面ライダーそもそもいらないのでは?怪人弱すぎ。

 

登場人物もやり過ぎと思えたのは、斎藤工と竹野内豊。竹野内豊は政府関係者シリーズでまだ良いとしても、流石に、斎藤工はシン・ウルトラマンのイメージが残っていて違和感ありすぎ。マルチバースを意識するあまり、作品を殺してしまっては、本末転倒では?。立花藤兵衛や滝和也にも適当すぎてびっくり!更にロボット刑事Kがショッカーとして登場したり、頭がおかしくなりそうです。こんな設定についていけるライダー世代のおじさんいるわけない・・・・でも、絶賛する人多い不思議・・・

 

昭和の仮面ライダーのトランポリン主体のアクションでは、特撮を見慣れた今の人は物足りないので、ど派手にやると思いましたが、これまた、チープな特撮で萎えました。るろうに剣心の手に汗握る戦闘(アクション)シーンには遠く及ばないです。

 

最近、アマゾンプライムビデオで、仮面ライダーブラックのリブート作品がありましたが、主人公が西島秀俊と中村倫也さんなので、変身シーンがしびれるほどかっこいい!

 

こちらの主人公はどちらかというと、それに比べるとかっこよさが足りない。主人公のかっこよさや、変身シーンも仮面ライダーの売りでは?2号が戦闘中に変身しているのに変身ポーズをとる不思議・・・・頭おかしくなる。

 

結論からいうと、石森章太郎リスペクト作品だと言うことですが、なめきっています。子供にも大人にもおすすめできない中途半端な作品だと思います。

 

その他

・ケイってロボっど刑事Kだよね!

・蝶オーガはイナズマン ダブルタイフーンが出てきたときは、まさかのV3登場?とおもったら、イナズマンだった件・・・・

・カマキリ・カメレオンオーグ は、合体改造人間なので、ゲルショッカーの範囲なのでは?しかも、ゲルショッカーの怪人はショッカーの怪人より圧倒的に強く、仮面ライダーがいつも苦戦していましたが、弱すぎ・・・本当にリスペクトしてるの??

 

・蜂オーグ 蜂の武器は針なので刺す武器だから、刀じゃなくて、槍かフェンシングが正解では?

 

・仮面ライダーの魅力のもう一つはショッカーの改造人間のおどろおどろしさなのだけど、これは冒頭で仮面ライダーの顔について説明しましたが、石森章太郎さんは元になっている昆虫などのデザインを最重視しています。例えば原作の蜘蛛男は全身毛むくじゃらでベタベタした印象なのに、今回登場する改造人間は、スーツとヘルメットの無機質なプラステック系で台無しに・・・ここもリスペクト足りない・・・

 

・終始思ったのが、仮面ライダーのヘルメット被っていないときに片手ふさがるヘルメット邪魔すぎ!

 

・このショッカーの怪人ってそれぞれが思う平和な姿の為に戦っていて、まとまりがない集団だし、ショッカーの首領がいないショッカーって、クリープ入れてないコーヒーみたい。そもそもここのショッカーは悪の組織とは一概にいえないので、勧善懲悪感がないのも問題。カタルシスぜろ。

 

・新仮面ライダー1号のトレードマークのスーツの2本線・・・着ているのが2号ライダーとは・・・・ここまで改変して良いものか・・・・

 

・偽仮面ライダーとの戦闘シーンは、最近リメイクされた映画バイオハザードの悲劇を思い出します。暗闇での戦闘シーンが何をやっているのかわからなく、イライラさせてくれます。偽ライダーは再生怪人並みに弱いし・・・

 

恐らく、読んでいませんが、マイナーな漫画の方に近いのかもしれませんが、ほとんどの親父は特撮のTV版で育った世代です。ここは、漫画に寄せるよりテレビに寄せて欲しかったと思います。庵野監督なら世界に出してもおかしくない作品を作ってくれると思ってましたが、これでは世界のTV版ライダーで育った人たちにはおすすめしにくいと思います。ロッテントマトの点数気になります。

 

映画のエンドロールで往年の仮面ライダーの曲が3曲ながれるのですが、音がいいのにびっくり!一番感動したのはここかも・・・