日本の映画 「 怪しい彼女 」2016年 | 半兵衛のブログ

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「怪しい彼女」は2016年4月に公開された映画

 

原作 : 韓国映画 수상한 그녀

監督 : 水田伸生

上映時間:125分

出演  :賠償光子 / 多部未華子 / 志賀 廣太郎 他

おすすめ度:★★★★☆ 母の日だからこそ見てほしい作品

※只今(2020年5月9日現在)アマゾンプライムやネットフリックスで公開中です。

※この作品は韓国映画のリメイクですが、中国やベトナムでもリメイクされているようです。

 

<ストーリー>

女手一つで娘を育て上げた73歳の瀬山カツ(倍賞美津子)は頑固でおせっかいな性格のため、周りからは敬遠されがち。ある日、ふと入った写真館で写真を撮り店を出ると、20歳のときの若々しい姿のカツ(多部未華子)になっていた。カツはヘアスタイルやファッションを一新、名前も節子にし、人生を取り戻そうと決意。その後、のど自慢大会で昭和歌謡を歌ったことから…。<ウィキペディアより>

 

 

人々は、通りを歩いている、おばあちゃんを見て何を思うでしょうか?

普段は、あまり関心が無いと思いますが、昭和の戦後を命がけで生き抜いてきた人達なのです。

その一人ひとりに、ストーリーがあります。

 

映画の最初は、倍賞美津子さんのほぼ一人芝居です。ひねくれた老人が好き勝手にわがままし放題の印象を与えます。

ところが、あるきっかけで、オードリー・ヘップバーンのように若返えりました。

すると、年寄りのおばあさんのセリフを若い娘がしゃべるようになるのですが、若いのに何故か人生に裏打ちされたセリフの一言一言が重みを放ってきます。

 

最初はよくある人生を取り戻す若返りの話かと思っていましたが、後半は戦後を駆け抜けてきた一人の女性の物語も見え隠れしていきます。

 

路上ライブで、まさかの美空ひばりさんの「 真っ赤な太陽 」を歌うのですが、古いのに、逆に新鮮です。

歌が昭和という時代を教えてくれる瞬間です。

 

ステージではフォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」を歌います。自分の人生を回想しながら歌うシーンでは、ずっしりとその歌詞が胸に刺さります。

 

 

娘は母親の愚痴のいつもの苦労話を聞かされて、受け流していましたが、後半ではその事実に触れ、母親の苦労を知ることとなります。

 

普段接している、身近なおばあちゃんいませんか?

こんな引き篭もりの時期です。おばあちゃん(やおじいちゃん)の苦労話を聞いてあげてはいかがでしょうか?

 

anderlust 『帰り道』Short Ver.    怪しい彼女挿入歌

 

◆多部未華子さん

この作品の演技はほぼ完璧で、完璧に倍賞美津子さんが乗り移っていました。

演技力の高さに驚きました。

私は保母さんの役のテレビドラマで初見だったのですが、鉄骨飲料のコマーシャルの女優さんと思っていましたが、考えたら年代が違いすぎるので別人だと認識しました(笑)

歌声は透き通るきれいな声でとても上手です。、少々パンチがプラスされると鬼に金棒状態になりそうです。

 

◆志賀廣太郎さん

先月の4月20日に肺炎の為お亡くなりになったばかりです。

個性派俳優で、様々な作品で楽しませていただきました。

ご冥福をお祈りいたします。