TVドラマ 「 The 100/ハンドレッド 」 | 半兵衛のブログ

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◆The 100/ハンドレッドは2014年から放送されたアメリカのドラマ

製作者:Jason Rothenberg
出演者:Eliza Taylor/Paige Turco
ジャンル:近未来サバイバル
おすすめ度 ★★★☆☆ 星3.5 ハンガー・ゲーム好きならお勧め 好き嫌いが別れる作品
お子様注意:過激シーンはありませんが同性愛などセックスシーンあり。
2016年7月現在、シーズン3終了時点で45話 S4あるのか?
Netflixで視聴可能 U-NEXTでは有料 DVDも発売されています。

<ストーリー>
地球は核戦争により放射能等の影響で住めない星となってしまいました。それから97年後の話です。残された人類は宇宙上で12のステーションだけとなってしまい、それらが1つに集まり「アーク」と名乗り約2400人が暮らしていました。ある日18才未満の囚人99名が実刑として地球に放出されました。実はこれは地球上に再び住むことができるのかを確認するのが目的です。アークの資源は残り少なくなっていて後がない状況だったのです。地上に降りたった若者たちに密航者が一人紛れ込み合計100人でワシントンD.C近辺に到着しました。果たして彼らは地球で生きることができるのでしょうか?(半)

◆登場人物相関図(ワーナー公式サイトより)


◆タイトルの意味
タイトルの100/ハンドレットは死刑囚として送り込まれた人数99+密航者1の合計100名という意味です。しかし地球に到着する時の衝撃で即2名死亡しています。

◆争いの絶えない若者たち
シーズン1では降り立った一癖も二癖もある若者達が、地球に生存出来る事を知ると勝手気ままに行動し始めます。まとまりのない若者達の中で実権を握ろうとする人間が現れ対立をくりかえしていきます。まるで番長と学級委員みたいな派閥になっていきます。

◆対立が見どころ
ドラマで視聴者を惹きつける方法は沢山有りますが、このドラマの場合は対立により次から次に問題が起こり、解決されず収集がつかないまま泥沼にはめていく方法です。

視聴者は恐らく「それは違うだろ!」と突っ込みながら、自分なりの解決方法が頭で駆け巡るでしょう。しかし、挑発的に物語は進んでいきます。すったもんだを続けているうちにさらに新たな敵が立ちふさがります。

突っ込みどころは満載ですが、先が気になるストーリーで最後まで見てしまいました。

◆嬉しい出演者たち
「ギャラクティカ」
・アレッサンドロ・フリアーニ フェリックス・ゲータ役だった戦術士官
・ケイト・ヴァーノン エレン・タイ タイ大佐の妻 ここでは前代表者
・レカ・シャーマ トーリー・フォスター大統領補佐 ここではツィング博士
「lost」
・ヘンリー・イアン・キュージック デズモンド役 ここではマーカス・ケイン役





◆ネタバレを含む感想
とにかく、物事を落ち着いて考えられない人ばかりでイライラします。思いついたら後先考えず即行動するので、思わず「お前ら全員B型かよ!」とつっこんでしまいました。

好き嫌いが別れるドラマですが、その原因は主人公に思い入れが出来ないことです。
顔もでかいが態度もでかいクラーグは確かに機転がきくのですが残酷な事をサラッと思いつき真顔で実行します。見ていてかなりうざいタイプです。

他の登場人物も何処か抜けていて一本芯の通った人がいません。一番良識ある人物はグラウンダーのリンカーンでしょうか?ここで登場する大人は若者達の引き立て役なのでほとんど解決能力なしのうえ、足を引っ張りますので本当に困ったものです。主人公も含め安心してみていられるキャラクターが一人もいないのが好き嫌いを分けている原因ではないかと思います。

◆悲惨な森の民
悲惨なのは森の民で、たった一人の空の民に武器を持たない老人や女子供20名が無抵抗のうちに虐殺され、その後、その事件による恨みの感情を押し殺して空の民の警護にあたるも、守ってあげている空の民からのまさかの襲撃でここでも約300人が惨殺されてしまいます。空の民が襲ったその理由は「森の民の恨みにより自分たちは殺されるかもしれない」というものですので開いた口がふさがりません。ここまで冷酷になれるアメリカ人って一体なんなのだろう。しかもグラウンダーの総統はクラークに理不尽に説得されてしまい信頼を失いこちらも新たな火種になっていきます。
グラウンダーは「軒先借りて母屋を取られる」ようにまるでアメリカインデアンの歴史のようです。(※もしかしたらアメリカの歴史批判なのかも知れません)

◆突っ込みどころ満載
実刑として送り込まれた若者に目的を告げないので、彼らは捨てられたと勘違いし生存できるのがわかったとたんステーションからこっちに来てほしくないと願い生存の証である腕輪を次々と外してしまいます。
何故、目的を告げずサバイバルに必要な物資も与えないのか?不思議でしかたない。

口減らしの320名の酸欠部屋、何度数えても100名程度しかいない・・・・・

船内に残った者で若者は皆無に近い・・・

S2 4話 ラウンダーからの攻撃に備えて警戒しているさなか、顔に泥塗りたくっていかにも「私グラウンダーです」みたいな格好で撃ってくださいと言わんばかりで味方の陣地に戻ろうとする超おバカ主人公!案の定撃たれました。

99人を地球に送り込むために地球に関してのサバイバル授業をしますが、パイク先生は数ヶ月欲しいと言いますが時間がないので数日でという事になります。何故か授業は30名ちょっとしかいないという。99名に授業するなら3回同じ授業をしなくてはなりません。先生一人で時間がない状況でこれは流石にありえないでしょ!

オクタヴィア 床下に住んでいたにしてはグラウンダー並の体力がある。

◆またもや日本人は蚊帳の外
登場人物で日本人は出てきません。実世界では宇宙ステーション開発で頑張っているのに・・・・
「東洋人といえばウォーキング・デッド」ではスポンサーの関係で韓国人グレンがメインキャストで頑張っていますが、こちらもモンティ(韓国人)頑張ります。

日本人頑張るアメリカのTVドラマってあまり無いですよね。最近では真田広之が頑張っていますが、役柄が日本人役はステレオタイプというかどの役も似通っていますね。
(※「LOST」「リベンジ」「HELIX -黒い遺伝子-」「エクスタント」に出演。)

突っ込みどころ満載ですが、突っ込むのが面白く、結構楽しめました。