アラン・パーソンズ・プロジェクト 「 静寂と私 」 | 半兵衛のブログ

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映画やドラマ好きなので映画やTVドラマのレビュー、ビートルズ関連の曲紹介や、古い洋楽ロック、気になるJポップスのレビューをしています。ペタは見ません、いいねを中心に訪問しています。

※以前一度紹介した記事を書き直しました。
◆Silence and I / THE ALAN PARSONS PROJECT

アラン・パーソンズ・プロジェクトは、スタジオエンジニアのアラン・パーソンによるイギリスの音楽ユニットで1975年にデビューしました。メンバーは、アランパーソンとエリック・ウールフソンの2名で、他のメンバーは流動的でセッション・ミュージシャンを起用しています。
アラン・パーソンはビートルズの「ホワイトアルバム」と「アビーロード」を、ピンクフロイドでは「狂気」をアビーロードスタジオのエンジニアとして参加していました。スタジオミュージシャンがロックバンドを作ることは多いですが、スタジオエンジニアがロックグループを作るのは珍しいです。

作品の特徴はアルバムごとにテーマを設けていて、1作目ではポオの怪奇小説を音楽で表現、2作目は機械文明などに焦点を当てています。
サウンドの特徴はプログレシブロックをポップにしたような感じで、特筆すべきはオーケストラの使い方です。本人いわく「自分の音楽は、映像的サウンドが根底にあるミュージカル・シアター」と表現しています。

◆ 静寂と私 Silence and Iは、1982年の6作目のアルバム「アイ・イン・ザ・スカイ」に収録されており、アビーロードスタジオで録音されました。

私は彼らのアルバムを10枚ほど持っていますが、その中から一曲おすすめるならば「静寂と私」です。だいぶ前ですが時計のテレビコマーシャル(ドルチェ)で使用されたので、知っている人もいるかも知れませんね。

この曲では95人編成のオーケストラが使われており、静寂の部分と動的な部分の対比がすばらしく、特に動の部分のオーケストラ演奏は壮大でダイナミックな躍動感あふれるサウンドで、次々に音がたたみ込まれていき、まるで音の洪水状態になっています。 古舘伊知郎ふうに表現すると「音の絨毯爆撃!」といったところでしょうか。
アレンジも実に見事で冴えまくっていて、オーケストラとロックの完璧な融合を見せてくれます。しかも、ビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のオーケストレーションを思い起こさせる安心できる音なんです。
ヒットチャートを駆け上るような曲ではありませんが、アラン・パーソンズ・プロジェクトならではの特別な作品だと思います。

部屋を暗くしてヘッドフォンで大音量で浸りたいですね。
アルバムも出来が良いのでおすすめです。

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Silence and I
作詞・作曲:E.Woolfson,A.Parsons

今まで耳にした秘密ごと
そしてこれまでの悲しみを乗り越え
思いきり叫んでみれば
心は楽になるだろう
誰かがこの荷物をわけあってくれるだろう
でも私は一言も発しない

私たちは似たもの同士
静寂と私
もっとじっくり話し合いたいんだ
私たちは似たものどうし
静寂と私
力をあわせて道を切り開いていこう

子供たちはおかしがるけれど
私はいつも
道化の微笑みがこわかった
だから目を閉じ
何も見ないようにする
耳もふさぐんだ

私たちは似たものどうし
静寂と私
力をあわせて道を切り開いていこう

私には
舞い落ちる
木の葉の叫び声が聞こえる
こだまする声が
呼んでいる
でもあたりには誰もいない
私たちは似たもの同士
静寂と私・・・・・


訳詞:ライナーノーツより

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↑夢の実現ですね、ステージでレコードの世界が再現されています。鳥肌モノです。
曲紹介した人がアランです。