斉藤和義  「闇の告白」 尾崎豊トリビュートアルバムより② | 半兵衛のブログ

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ギター一本で弾き語りで唄われるこの曲は
原曲の肉をそぎ落とし、骨のみを残し
そこに 斉藤和義の魂を入れた作品
静寂の中にこだまするヴォーカルに思わず引き込まれてしまいます。
前回のミスチルがグループサウンドのお手本なら
引き語りのお手本のような作品です。

歌詞は、

都会という名の町で
自分の主義主張を何一つ語れず、そして幸せを求めるも、
拒絶されて絶望してゆき
そしていつしか、生活のためにうそをつき
人を欺いていくので、魂が汚されていく
何も答えを出せないまま
自ら自分に向けて引き金を引く・・・
すなわち自殺してゆく・・・
そんな人たちの心境を歌ったのではないでしょうか・・・

「この世に生をうけた時から 人は誰もが 罪を背負い」の部分は
おそらくキリスト教のいう原罪のことだと思います。
簡単に説明すると
善悪を知る木の実を食べてしまった人類は
生まれたときから完全ではなく病気のような状態で罪を背負い生まれてくるのです
それが原罪です。

~以下ライナーノーツより抜粋~
そして選んできた曲は「闇の告白」である。これは遺作となったアルバムに収録されている最も遺作としてのアルバムの象徴的作品で、これを選んだセンスにも敬服するが、どう料理してくれるかも、みものだった。出来上がりを聞いて、もの悲しい響きには圧倒された。エンタテイメント至上主義になりがちな時代に、時には斜めに構えて反骨精神を振りかざし、時には正攻法で刺しにくる
かたくなに我が道を行く感のある彼のスタイルには共感する。~プロデューサー須藤晃~


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       闇の告白

             作詞・作曲:尾崎豊

Wow… Wow… Woo… Woo…
何ひとつ語れずに うずくまる人々の
命が今日またひとつ 街に奪われた
憎しみの中の愛に 育くまれながら
目覚めると やがて人は大人と呼ばれる
微笑みも 戸惑いも意味を失くしてゆく
心の中の言葉など 光さえ奪われる
ただ一人 握りしめた引き金を引く
明日へと 全てを撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く

何ひとつ理由もしらず 悲しむ心への
その衰れみは たやすく消し去られてゆく
暖かな温もりに 手を伸ばしてみても
誰一人 心の中知る者などない


ごらんこの涙が滴るのを その意味と訳を
人が一人で 生きられぬための悲しみなのに
疲れの中弾丸をこめ 引きがねを弾く
誰に向け 今日を撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く

血にまみれて 汚れてしまう心
償う術もなく生きる
この世に生をうけた時から 人は誰もが
罪を背負い何時しか やがて銃の引きがねを弾く
いつの日か 自分を撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く
明日へと 全てを撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く
Woo… Woo…
Woo… Woo…

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