キングクリムゾンその1 「 エピタフ 」 | 半兵衛のブログ

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キング・クリムゾン 1969年のデビューアルバム「キングの宮殿」からエピタフ(墓碑銘)

ビートルズのアビーロードをヒットチャートのトップから引きずり下ろしたアルバムとして有名ですが、すでに11週第一位を記録していたので、アビーロードが自然に下がっていったとも考えられますが、それを差し引いても凄いアルバムだと思います。デビューアルバムにして彼らの最高傑作かもしれません。

※クリムゾンのこのアルバムが1位になったことが無いことが判明!都市伝説でした。
インターネットが無い時代でしたので致し方無いかもしれませんね。しかし、ローリングストーン誌の「史上最高のプログレ・ロック・アルバム50」に於いては、第2位に選ばれています。

このアルバムがプログレシッヴロックブームの夜明け的な作品になっております。

・ロバート・フリップ - ギター
・グレッグ・レイク - ベース、 ボーカル
・イアン マクドナルド - ハープシコード、 メロトロン、リード、木管楽器
・マイケル・ジャイルズ - ドラムス、 パーカッション
・ピート・シンフィールド(歌詞担当)


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KING CRIMSON - EPITAPH
       作詞 ピート・シンフィールド 
       作曲 上記のメンバーの4人

予言者達の書き付けた壁は
割れ目から崩れ落ち
殺戮の道具の上に
日の光は燦然と輝く
あらゆる人が悪夢や夢想とともに
引き裂かれていく時
栄冠など何処にもありはしない
静寂が叫び声を呑み尽くしてしまう

破滅の定めの鉄門のもと
時の進行の種子は播かれ
聡明かつ著名な偉人らの行為が
水を与てきた
掟を決める者もいないならば
知識とは死を招く友人
全人類の破滅の定めは
愚者どもの掌の上にあるようだ

錯乱こそ私の墓碑銘となろう
ひび割れ荒廃した道を私は這い進む
なんとかなるというのなら腰を下ろし笑ってもいられよう
しかし 私は明日が怖い 私は叫び続けるだろう
そうだ 私は明日を怖れ 私は叫び続けるだろう

訳者不明
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KING CRIMSON - EPITAPH


歌詞も聖書の黙示録のようで難解で凄いのですが、サウンドもかなり逝っちゃってます。
特にドラムやベースの音をわざと高域と低域をカットしてあり、これがこの世のものとも思えないような凄い効果を出しています。
そしてビートルズのストロベリーフィールズでも使用されたメロトロンも使われています。

大量殺戮兵器を燦然と日光がてらす・・・・
人々の絶望は静寂となり、
知識とは死を招く友人・・
掟を決めるもの(政治家の無力さの象徴)もいなければ・・・
混乱こそが私の墓に刻まれるべき文字・・・
明日の訪れが怖くて叫び続ける・・・・

まるで、原子炉(知識の象徴)のメルトダウンにより放射能がばらまかれ、
あるいは、核戦争により、何もなくなり、放射能汚染だけが残った土地・・・
絶望のうちに声もでない人々のようすが、頭に浮かびます

「全人類の破滅の定めは愚者どもの掌の上にあるようだ」

こんな痛い目にあっても原子力発電を推進する動きがありますね
全く懲りない連中です。

この曲は、ある意味、黙示録だったのかも知れませんね


※精神に直接的に、干渉する恐れがありますので、感受性の鋭い人は、精神を侵食されてしまうかもしれませんので注意してください。

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