◆John Lennon Jealous Guy
ジェラス・ガイは、1971年に発表されたアルバム「イマジン」の中の一曲です。
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Jealous Guy
by John Lennon
昔の事を夢で見ていたら
心臓の鼓動が高鳴なってきたんだ
僕は自分を抑える事ができなくなり始めた
僕は自分をコントロールできなくなっていた
傷付けるつもりなんてなかったんだ
ごめんね 君を泣かせたりして
君を傷付けたくはなかったんだ
僕は、ちょっと嫉妬深い奴なんだ
僕は、ずっと心細かった
君がもう 愛してくれないのではないかと思うと
僕の心は震えていた
僕の心は震えていた
傷付けるつもりなんてなかったんだ
ごめんね 君を泣かせたりして
君を傷付けたくはなかったんだ
僕は、ちょっと嫉妬深い奴なんだ
傷付けるつもりなんてなかったんだ
ごめんね 君を泣かせたりして
君を傷付けたくはなかったんだ
僕は、ちょっと嫉妬深い奴なんだ
君の気を引こうと、そればっか考えてた
君が消えてしまいそうに思えたから・・・
僕は苦痛を感じていた
僕は苦痛を感じていた
傷付けるつもりなんてなかったんだ
ごめんね 君を泣かせたりして
君を傷付けたくはなかったんだ
僕は、ちょっと嫉妬深い奴なんだ
訳:半兵衛
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jealous guy - john lennon
繊細で美しく、せつないピアノの響き
自省的で憂いを帯びた歌声
頼りなさ一杯の口笛
やさしく控え目なストリングス
歌詞と曲のマッチング
どれをとっても完璧と思えます
やきもちを焼いてしまって癇癪(かんしゃく)おこして、
最後に後悔して、ひらあやまりに謝る男の姿がよく伝わってきます。
もちろん歌の主人公はもちろんジョン自身です。いつも、自分の事を歌っていますね。
やきもちは、深く愛してる事の裏返しで、男という生き物の本質なのかもしれません。
しかし、たいていの男どもは、女性に対して優位に立とうとするために、それを隠そうとするのですが、そんなことさえもさらけ出してしまう人がジョンなのです。そこに居るのは、スーパースターでも愛の使者でもなんでもない、どこにでもいる病的なダメ男です。
そこには誇張された嘘や偽りがなく、だからこそ、心うたれるのかもしれませんね。
「歌詞そのものがその意味をよく語ってるよ、僕は嫉妬深くて、所有欲が強い。とても不安な男だ。自分の彼女を小さな箱に閉じこめて鍵をかけて、遊びたいときだけ取り出すようにしたいという男。彼女には外部の世界、僕以外の人とコミュニケートすることを許さないんだ。」
以前、加藤和彦さんがラジオ番組で「洋楽で一番すばらしい曲はJealous Guyだ」と断言していました。
※加藤さんはジョンのプラスティック・オノ・バンドの名前にかけて、サディスティック・ミカ・バンドをつくった事でも知られています。