トイレの神様
最近聞いた曲で、とても心に響く曲がありました。
それは植村花菜のトイレの神様です。
何回聞いても、うるうるしてしまいます。
この曲が何故心を打つのか
それは、リアルな体験を描いたからです。
つまり、架空のストーリーではなく
自らの事を嘘なく描いたからです。
おばあちゃんとの思い出、反省と感謝の気持ちが切々と綴られています。
内容は、小学3年生だった花菜ちゃんは
おばあちゃんといつも一緒にいた
何をやるのも二人は一緒だった
おばあちゃんはいつも一緒にいて遊んでくれた
花菜ちゃんは家事も手伝ったりした
しかし、トイレ掃除が苦手でした
そんな花菜ちゃんにおばあちゃんはトイレの女神さまの話をした
それから、べっぴんさんになるために、せっせとトイレ掃除に精を出すようになる
しばらくして思春期になり
家族ともうまくいかなくなり
彼氏の家に居つき、おばあちゃんの所ににも帰らず
そのまま上京して2年たつと、おばあちゃんは病気になり
お見舞いに行く
おばあちゃんはその二日後に亡くなる
亡くして初めて、おばあちゃんの大切さを感じ
何の恩返しもできなかった、自分を悔いる
ある意味母親以上の存在だったおばあちゃん
そして、トイレ掃除をするときに
おばあちゃんの事を思い出す・・・
---おばあちゃんから教えてもらった不思議な話---
「トイレの女神様がトイレをきれいにすると別嬪にしてくれる」
http://www.youtube.com/watch?v=Z2VoEN1iooE
トイレの神様/植村花菜
祖母との関係を題材にしたこの曲は間違いなく名曲と言えるでしょう。
そして9分以上の長い曲ですがまったく長さを感じさせません
サウンドも最近のヒット曲は、音はドンシャリで、機械的に聞こえる楽器にどぎついビートと、英語だか日本語だかわからない歌い方で聞いてて疲れるサウンドがが多い中で、ホット息のつけるサウンドです。
歌も上手で、声も良く 聞き取りやすく、メロディーも演奏もシンプルで
、歌詞第一の曲作りに好感がもてます。
この曲の素晴らしさは、歌詞にあります。
そして、歌詞を伝える為に後からメロディーをつけたので
とても、単調なメロディーの繰り返しになります。
しかしこの詩を聞いてもらうには複雑なメロディーはかえって
分かりにくくなってしまうので
この単純なメロディーの繰り返しが素晴らしいのです。
私はこの曲を聴いて 宮殿や広場で、即興で詩や物語ににメロディーをつけ歌って聴かせる古代ギリシャ・ローマ時代の吟遊詩人と似てると思いました。
彼らは詩を伝えるのが仕事なのです。
気になるのは今後の作曲です
この曲のヒットにより
ある意味で、植村花菜は、自ら敷居の高いものにしてしまいました。
つまり、この曲で感動した人は、リアルな祖母と孫の関係に涙したので
ある意味リアルで本格なアーティストのレッテルを自ら貼ってしまいました。
今後は、この曲のように歌詞を優先させたアーチストになるのか
それとも、どこにでもいる、メロディー優先でどうでもいいような内容の歌詞をつけるのアーチストになるのか
次のヒット曲が作れるか心配です。
一発屋で終わらない様に願うばかりです。
頑張れ花菜ちゃん!