さいたま市・上尾市で朝起きられないお子さんに悩む親御さんへ
起立性調節障害(OD)の情報を調べていると、
「鉄分を摂らせましょう」
「たんぱく質をしっかり食べさせましょう」
というアドバイスを多く見かけると思います。
もちろん、鉄もたんぱく質も身体に必要な栄養素です。
しかし実際の臨床では、鉄を増やしたら頭痛が悪化した
プロテインを増やしたら朝起きられなくなったというお子さんが少なくありません。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
今日は「鉄」「たんぱく質」を“むやみに増やしてはいけない理由”を、なるべく分かりやすく解説します。
■ 起立性調節障害と鉄の関係
一般的なイメージ
「鉄不足 → 疲れやだるさ → 鉄を摂れば元気になる」
この流れは、シンプルで分かりやすいですよね。
しかし、起立性調節障害のお子さんの場合、鉄を増やすと逆効果になるケースがあります。
【理由1】鉄は“炎症を強める”ことがある
鉄は体に必要なミネラルですが、同時に「酸化」を促しやすい性質があります。
もし、
・腸の炎症
・食物アレルギー
・ヒスタミン過剰
・自律神経の過緊張
などが背景にあると、鉄を増やすことで炎症反応が強まることがあります。
結果として、
・頭痛
・だるさ
・朝の気持ち悪さ
などが悪化することがあるのです。
【理由2】吸収できない状態で鉄を増やすと負担になる
鉄は「吸収できる体の状態」でなければ役に立ちません。
吸収を阻害する要因として
・腸の炎症
・亜鉛不足
・胃酸不足
などが挙げられます。
この状態で鉄を増やしても吸収されず、
むしろ消化器の負担になってしまうことがあります。
【理由3】ヒスタミン体質の子は鉄で悪化することがある
ヒスタミン代謝が弱いお子さんの場合、鉄を補給すると
ヒスタミン反応が強まり、眠りの質が低下することがあります。
起立性調節障害の症状に
・不眠
・夜間覚醒
・朝の頭痛
が強く出ている場合は注意が必要です。
■ 起立性調節障害とたんぱく質の関係
一般的には「筋肉のために必要」「元気になる」と言われるたんぱく質。これも、むやみに増やすことで体調が悪化するケースがあります。
【理由1】消化が追いついていないことが多い
起立性調節障害のお子さんは自律神経の働きが弱く、胃腸の機能も落ちていることが少なくありません。
その状態で急に
・プロテイン
・肉類
・高たんぱくメニュー
を増やすと、消化しきれず
・胃もたれ
・気持ち悪さ
・疲労感
として返ってくることがあります。
【理由2】たんぱく質=ヒスタミン源になることがある
特に
・魚
・発酵食品
・ナッツ
・加工肉
には「高ヒスタミン食品」が多く、ヒスタミン代謝が弱いお子さんでは
・眠れない
・頭痛
・倦怠感
が悪化するケースがあります。
【理由3】腸の炎症状態では逆効果
腸のバリア機能が弱い状態(リーキーガットと言われる状態)では、たんぱく質が負担となり、さらに炎症を広げてしまうことがあります。
起立性調節障害のお子さんは、腸の機能が落ちているケースが非常に多いため注意が必要です。
■ 起立性調節障害では「原因を調べてから栄養を入れる」が鉄則
栄養に関する情報は世の中にたくさんありますが、起立性調節障害の場合は体がその栄養を受け取れる状態かどうかが最優先です。
・鉄が不足しているのか
・鉄を運べる状態なのか
・鉄を吸収できる胃腸なのか
・ヒスタミン代謝は大丈夫か
・たんぱく質を処理できるか
・炎症は起きていないか
これらを見ずに「鉄を飲ませましょう」「プロテインを増やしましょう」とすると、逆に体調を悪化させてしまうことがあります。
■ フィシオエナジェティックでできること
当院(さいたま市・上尾市周辺)では、フィシオエナジェティックを用いて、
・栄養の吸収ルート
・胃腸の状態
・ヒスタミン代謝
・自律神経
・炎症の有無
などを総合的に検査し、「その子に必要なもの」だけを補うようにしています。
必要のない鉄・たんぱく質を増やすことはしません。
起立性調節障害の子が鉄分やたんぱく質を“とってはいけない”のではなく、“原因を確認せずに増やしてはいけない”ということです。
あなたのお子さんがもし、
鉄を飲んでも元気にならない
たんぱく質を増やしたら朝がつらくなった
こんな状態であれば、一度体の状態を丁寧に確認することをおすすめします。
起立性調節障害は「怠け」ではありません。体の仕組みが追いついていないだけです。
お子さんの体が本当に必要としている栄養を見つけ、回復につなげていきましょう。
