細胞内ヒスタミン代謝と起立性障害
前回の記事の続きになります
次に、細胞内部のヒスタミン代謝です。こちらはHNMT(ヒスタミン-N-メチルトランスフェラーゼ)という酵素が担当します。
細胞内ヒスタミンは脳や自律神経に深く関わり、代謝が滞ると以下の症状が現れやすくなります。
・脳疲労
・集中力低下
・朝の強い倦怠感
・情緒不安定
・頭の重さ
・動悸
・覚醒リズムの障害
多くの起立性調節障害の子どもが訴える「頭が動き出すのが午後から」という現象は、一つの原因として細胞内ヒスタミン代謝の低下による覚醒障害が関与している可能性が高いと考えられます。
HNMTが働かなくなる原因には、
・メチレーション低下(葉酸・B6・B12不足)
・副腎疲労
・慢性ストレス
・環境化学物質の蓄積
・重金属負荷
などがあります。
フィシオエナジェティックでは、メチレーションの低下、副腎疲労、化学物質反応、脳疲労などを検出し、身体内部の代謝を高める調整を行います。
ヒスタミン代謝と自律神経は互いに影響し合う
起立性調節障害は「自律神経失調」とされることが多いですが、実際にはヒスタミン代謝と自律神経は密接に連動しています。
・ヒスタミンが処理されない
→ 覚醒リズムが乱れる
→ 朝に起きられない
・血管反応が過剰
→ 立ちくらみ・めまい
・腸管ヒスタミンが増える
→ 食後のだるさ
つまり、ヒスタミン代謝の乱れを整えずに自律神経だけを整えようとしても改善は限定的になってしまうのです。
フィシオエナジェティックでできること
フィシオエナジェティックが優れている点は、体内のどのシステムが働けていないかを、個別に判別できることです。
具体的には以下を調べます。
・DAOが弱いのか
・HNMTが弱いのか
・腸粘膜の炎症はあるか
・メチレーションが低下しているか
・副腎疲労があるか
・脳幹や自律神経に負荷があるか
・食品反応(乳製品・グルテン・添加物など)
・重金属や化学物質の影響
・ストレス記憶のパターン
これらを明確にしたうえで、身体が本来のリズムに戻れるよう根本調整を行います。
起立性調節障害は決して「怠け」でも「気のせい」でもありません。
その背景のひとつには、身体内部の代謝システムの乱れ、特にヒスタミン代謝の停滞が大きく関わっています。
・朝に強い不調が出る
・食後にだるくなる
・血圧が安定しない
・午後になると元気になる
こうした特徴がある場合、ヒスタミン代謝の問題を疑うべきです。
フィシオエナジェティックでは、表面には現れない原因を丁寧に調べ、お子さんがもう一度「自分の身体をコントロールできる状態」に戻るためのサポートが可能です。
