親に参加の承諾を得てから合宿の話を聞いてみると、どうやら説明会があるという。
しかも定期的に行っていて参加費はなし。
合宿参加希望者は説明会に一回でもいいので来てほしい…とのことだった。
私は部活もあったがとにかく都合をつけてAちゃんと説明会へ参加。
その頃には孤立している部活よりも合宿の方が多少興味があった。
説明会の場所は家から近い公共施設の中の一室。
Aちゃんと部屋に入ると、すでに何人かの参加希望者の中学生・高校生がいて、
その他に大学生らしき男性が数人楽しそうに遊んでいる。
誰も知っている人はいない。
地域のサークルとは言っても「地域」が広いので全員他校の生徒なのだろう。
私たちを見つけると「こんにちはー!!」と大学生が声をかけてくる。
「こんにちは…」と小さく挨拶を済ませて荷物を置き、説明会へ入って行った。
説明会が始まって驚いたのは、説明会とは名ばかりのおしゃべりだったことだ。
部屋にあった机は全て片づけられていて、ホワイトボードの前に各自で椅子を並べて座り、
そのホワイトボードに大学生が絵を混ぜつつ過去の合宿の面白エピソードを語っているものだった。
しかしこれが面白い!
絵はぐちゃぐちゃでよく分からないが、話し手が上手くてつい笑わされてしまう。
合宿所で出てくるハンバーグは硬くて箸が折れる、とか
100mの滑り台がある、とか
とにかく興味をそそられる話が次から次へと出てくるのだ。
中学生の心を鷲掴むには十分すぎる話の内容。
Aちゃん以外は全員初対面で緊張していた私だったが、和やかな雰囲気に少し緊張が緩んだ。
そのとき…
部屋のドアが開き一人の男性がズカズカと入ってきた。
一瞬で分かった。
「…この人が龍だ」
その延長線で中学に入ってから「バレーボール」をやろうと決めていた。
もちろん入学してからすぐにバレーボール部に所属。
ネットボールで一緒にプレーしていた子も何人か一緒に入部した。
…けど、それが悪かったみたいで、私はバレーボール部の中で孤立。
私自身内気な性格で、本当に仲の良い友人以外には自分の意見も言えず、
ウジウジ悩んだりとろかったりで、周りの人たちにはイライラさせてしまったんだろう。
今、当時の自分を考えてもやっぱりイラッとする。
部活以外でも実は孤立してしまう…んだけど、とりあえずそこは置いといて。
中学生活でAちゃんという友達ができた。
Aちゃんはサバサバとした性格で、あまり大きく笑わない子だけど
クスッと笑った顔がとても可愛い。
初めは知らなかったが実はAちゃんも私と同じサークルに所属していた。
そんなこんなで部活でやりがいを感じられなかった私はAちゃんとすぐに仲良くなり、
部活がない日はほとんどAちゃんと遊ぶようになった。
ある日Aちゃんから「今度合宿に行かない?」
と、誘いを受けた。
もちろんあの龍から電話で勧誘を受けた合宿だ。
一瞬龍の初対面?にして馴れ馴れしい電話のやりとりが頭を過ったが、
仲の良いAちゃんからのせっかくのお誘い。
もちろんAちゃんは参加するようだ。
「うん、じゃぁ行く」
と、Aちゃんの参加を確認してから参加の意思を示した。

















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