私の携帯の料金はどんどん上がった。

友人と連絡を取ることもあったが、ほとんど全て龍とのやりとりだ。


私が両親の不満を龍にこぼす度に、龍は今まで以上に優しくしてくれた。


龍「俺がいるよ」


その一言でとにかく舞い上がれたアップ



両親の不満を漏らしながら、私は両親を嫌いにはなれない。

龍と別れるなんて考えられない。


でも龍と一緒にいるということは両親に迷惑をかけてしまうということで、両親の言うことを聞くということは龍と別れるということ。


どちらかを取るなんて、そんな選択できなかったしょぼん



司がいなくなった時、龍は私にべったりとくっついたが、次は私が龍にべったりとくっついてしまった。

家庭の最悪な空気や反対される悲しみを、龍の優しさで癒されようと必死になった。


龍「傍にいるよ」


そんな甘ったるい言葉に踊らせられ、私は何度も龍の思い通りに体を開いた。


龍が裏に抱えた欲望にこの時気付き始めてはいたが…いや、正しくは気付いていたがそれに気付かぬフリをした。

龍が体目当てで、弱って龍にくっついた私を自分の欲望のはけ口にしていることなんて見て分かる。


その為に優しくしてくれる。

でもその優しさで自分の中のなにかが埋まるような気がした。



龍は本当に優しく、以前のような浮気をしているような素振りは見せない。

それだけでいいと思った。


今思うと私はただ逃げたかったのだ。



会えない日も携帯携帯で繋いだ。

携帯代が高くて取り上げられたことも何度かあったが、少しでも龍と繋がっていたかった。


龍と繋がっていれば幸せだと勘違いした。



勘違いだと気付いたのは、携帯への一本の着信だった。


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高校に進学し、親しい友人もできた。


頭の良い学校ではなかったので、成績も悪い方ではない。

それなりに学校生活は順調だった。


ただ私の家は少し空気が悪かったダウン




龍が夜中お月様に部屋に忍び込む行為は司がいなくなっても続いていたが、そんなことがいつまでも続くわけもなく、とうとうバレてしまったのである叫び


両親は激怒むかっ爆弾

龍は呼び出されて父にこってり絞られドンッ+交際を猛反対されたのだ。


当り前の話だ汗

見るからにヤンキー(不良)で態度が悪くて未成年なのにタバコを堂々と吸っている男が、自分の娘…しかも中学生の部屋に夜な夜な忍び込んで手を出しているなんて、どこの親が許すだろうガーン


龍「大丈夫だって。別れるなんてことないよ」


私「本当に?」


龍「付き合うのは当人同士の問題だろ?」



そう言って私達は付き合いをやめることはなかった。


反対されると恋は余計に盛り上がるものメラメラ

両親の反対を押し切っての交際だった為、家の中の空気は最悪のものだった。



なので家には極力帰りたくない。

友人と遊ぶこともあったが、ほとんどは龍と放課後を過ごした。



龍の仕事は夕方6時からだったので、学校が3時に終わる私と過ごすのは3時間程度だったが、龍の仕事場の近くで待ち合わせたり、サークルの事務所へ行ったりと短い時間を過ごす。



結局は家に帰らないといけないけれど、龍と会えたことで勇気が湧くキラキラ

そして次の日も頑張れるような気がした。



高校入学で携帯携帯を手に入れていたので、家では両親と話をすることよりも龍とメールしたり電話したりして部屋ドアに籠もった。


『龍は確かにめちゃくちゃだし、悪いことばかりして大変な人だけど、いいところだってあるビックリマーク


『龍のいいところを知っているのは私だけ…』


『私と龍には深い絆みたいなものがあるんだから!!


今考えると…本当に本当に馬鹿丸出しの考えだけどガーン当時は真面目にそんなことを考えていて、両親の想いや考えなど聞く耳を持たなかったガクリ




紹介が遅れてしまったが、私の父は体育会系で、龍のようなタイプの人間は受け付けない人だ。

母も若干だが教育現場に関わっていて、父よりも龍を拒んだ手


そんなことは初めから分かってはいたが、別に結婚や将来のことを考えているわけではない。

ただ今この瞬間を龍と過ごしたかったし、司を失った今、龍まで失うということを考えたくなかった。



母は猛反対で龍の名前を聞くことも嫌がったが、父は母とは違い、私の言い分をちゃんと聞いてくれた。

私が放課後に龍と過ごしていることも分かっていたが、頭ごなしに叱るのではなく、何が悪いのか・どうして自分たちが反対するのかをきちんと話してくれる。


父は話し合いをしたうえでいつも「ハルを信じているよ」と言ってくれた。

母もなんだかんだ言いながら、私の好きなようにやらせてくれていた。


だが私はそんな優しい両親のことなど目にも耳にも入らない㊦㊦( ̄^ ̄

それどころか、龍との交際を反対する両親を憎んでさえいた。



両親と私との間に溝が生まれ、その溝はどんどん大きくなっていった。


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