高校に進学し、親しい友人もできた。
頭の良い学校ではなかったので、成績も悪い方ではない。
それなりに学校生活は順調だった。
ただ私の家は少し空気が悪かった
龍が夜中
に部屋に忍び込む行為は司がいなくなっても続いていたが、そんなことがいつまでも続くわけもなく、とうとうバレてしまったのである
両親は激怒![]()
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龍は呼び出されて父にこってり絞られ
+交際を猛反対されたのだ。
当り前の話だ![]()
見るからにヤンキー(不良)で態度が悪くて未成年なのにタバコを堂々と吸っている男が、自分の娘…しかも中学生の部屋に夜な夜な忍び込んで手を出しているなんて、どこの親が許すだろう![]()
龍「大丈夫だって。別れるなんてことないよ」
私「本当に?」
龍「付き合うのは当人同士の問題だろ?」
そう言って私達は付き合いをやめることはなかった。
反対されると恋は余計に盛り上がるもの![]()
両親の反対を押し切っての交際だった為、家の中の空気は最悪のものだった。
なので家には極力帰りたくない。
友人と遊ぶこともあったが、ほとんどは龍と放課後を過ごした。
龍の仕事は夕方6時からだったので、学校が3時に終わる私と過ごすのは3時間程度だったが、龍の仕事場の近くで待ち合わせたり、サークルの事務所へ行ったりと短い時間を過ごす。
結局は家に帰らないといけないけれど、龍と会えたことで勇気が湧く![]()
そして次の日も頑張れるような気がした。
高校入学で携帯
を手に入れていたので、家では両親と話をすることよりも龍とメールしたり電話したりして部屋
に籠もった。
『龍は確かにめちゃくちゃだし、悪いことばかりして大変な人だけど、いいところだってある
』
『龍のいいところを知っているのは私だけ…』
『私と龍には深い絆みたいなものがあるんだから
』
今考えると…本当に本当に馬鹿丸出しの考えだけど
当時は真面目にそんなことを考えていて、両親の想いや考えなど聞く耳を持たなかった
紹介が遅れてしまったが、私の父は体育会系で、龍のようなタイプの人間は受け付けない人だ。
母も若干だが教育現場に関わっていて、父よりも龍を拒んだ
そんなことは初めから分かってはいたが、別に結婚や将来のことを考えているわけではない。
ただ今この瞬間を龍と過ごしたかったし、司を失った今、龍まで失うということを考えたくなかった。
母は猛反対で龍の名前を聞くことも嫌がったが、父は母とは違い、私の言い分をちゃんと聞いてくれた。
私が放課後に龍と過ごしていることも分かっていたが、頭ごなしに叱るのではなく、何が悪いのか・どうして自分たちが反対するのかをきちんと話してくれる。
父は話し合いをしたうえでいつも「ハルを信じているよ」と言ってくれた。
母もなんだかんだ言いながら、私の好きなようにやらせてくれていた。
だが私はそんな優しい両親のことなど目にも耳にも入らない
それどころか、龍との交際を反対する両親を憎んでさえいた。
両親と私との間に溝が生まれ、その溝はどんどん大きくなっていった。
