手術の朝、全身麻酔を使うので胃の中に食べ物を入れないで下さいと担当医から言われていた。
でも朝ごはんを食べなければ親に不審に思われてしまう。
少しご飯を食べて急いで家を出た。
もちろん高校の制服を着て。
龍と病院へ向かったが早くに着きすぎてしまった為、近くのマックへ向かった。
私「・・・・・・」
龍「・・・・・・」
私も龍も何も言わない。
ピリリリリ![]()
ピリリリリ![]()
龍の携帯が鳴った。
龍は携帯の画面を見るとそそくさと出て行ってしまった。
それを見ながら私は「彼女だ」とボンヤリ考えていた。
もちろん「アツコ」だ。
「アツコ」に対しての怒りは湧いてこなかった。
私がこんな状態で今から手術だというのに、電話に出て行ってしまう龍が情けなくて悲しかった。
私「あの人?」
戻ってきた龍に初めて聞いた。
今まで龍が私に「アツコ」の存在を明かしたことはない。
好きな人がいるということすら言葉にしなかった。
でも私は気付いていたんだよ。
その意味を今龍に突き付けたのだ。
龍は私を見ないまま椅子に座った。
龍「…彼女泣いてた」
私「…そう」
それだけ言ってまた黙ってしまった。
なぜ泣いているのかとか、何を話したのかとか、そんなことどうでもいい。
きっと龍は今すぐにでも「アツコ」の所へ行きたいんだろう。
それだけは分かる。
でも今こんな状態で行けるわけがない。
嫌な空気のまま病院へ向かった。
龍を待合室に置いて私は別室へ向かった。
そこで着替えをして看護師さんに呼ばれるのを待つ。
もうすぐお別れ…
手術台に登り、目を閉じてから浮かんだのは「ごめんね」の言葉だった。

だった。





















おとなしく寝ているのでベッドからの更新です

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