発表会で弾くのは子ども自身が「好きな曲」「弾きたい曲」
と心がけています。
 とは言っても、その子の実力や、
何よりも「弾きたい」と思うほど、曲数を知っているか・・・
などの問題があるため、日ごろの様子から
その子が好きそうな曲を何曲かピックアップして、
CDや教師の演奏を聞かせて、子どもに選ばせる形をとることが
多いです。

即決!の子もいればいろいろ試してみて何週間かかけて
決める子も。

提案・選曲に気をつけている事

① 本人が弾きたいと思う曲であること
② 曲を決めてから当日まで、無理をしない、飽きさせない。(難しいです) 
③ その生徒が前回の発表会で弾いた曲と作曲家や様式がダブらないこと
④ テーマに沿った曲も選択されるよう、提案のしかたを工夫する。
⑤ 過去の発表会で演奏された曲はできるだけ避ける。(テーマを決めるのはそのためでもある)
⑥ 出演者は約80名、指導者は4名。同じ曲を選ぶことの無いよう、注意。
 (一覧表を作り、先に決定した人がもちろん優先です)
ああ、またやってしまった。
中学生の男の子。何度やってもできないのでつい、冷たい口調に。
スタカートのところをどうしてもレガートに弾いてしまうので
「伸ばさない!」と言い放ってしまった。
ふと見ると、眠そうな顔。
「眠くなっちゃった?」
「ううん」
「今のところわかったかな?」
(首を横に振る)
「わかんない?」
(首を縦にふる)
 いつもなら、「急にはできないから、だんだんにできるから、一緒に練習しようね」って言うんだけど
ある程度できる子やずうーっとうちに来ていてなじんでいる子にはついきつくなってしまうことがある。
 
 今日も部活あったの?ときいたら「うん」と疲れ切った顔。
疲れているのに、ピアノに来たんだよね。発表会のためのこの曲、一発で気に入って選んだんだよね。
それなのに、もうちょっとの気配りができなくてごめんね。
今年は二年に一度の発表会の年です。毎回テーマを決めて開催しています。
今回は音楽史上に名をのこした作曲家たちが我が子のために作った曲を集めてみることにしました。
 二年前の発表会が終わった時点での構想では、
 1、J.S.バッハ 長男のフリーデマンのために作曲したもの
 2、シューマン 8歳の娘のために作曲したユーゲント・アルバム
 3、バルトーク 9歳の長男のピアノの手ほどきに、毎日作曲したものを編纂したミクロ・コスモス(「子どものために」も入れる)

あとは古典期のものとして、神童モーツァルトのために父レオポルドが書いたものを入れてみようと
思っていました。

 発表会は12月4日、ステップが上の生徒や学年が上の生徒から選曲がはじまりました。


昨日8月10日の講師会は4名の出席で、7月31日のサマーセミナーの反省会と、
12月の発表会の選曲をしました。
 
 サマーセミナーについて
R先生
 ① 今回は歌う時間が少なくて、先生方の演奏の時間が多かった。
   子どもたちは自分が歌うより聴く方が楽なのでこの方がいいらしい。
   どうしても人前で歌うのは苦手意識がある。
 (そうですね。何年も続けていくうちに、小さい時からやっていた子が大きくなってだんだんと
  歌えるようになってほしいものです。それと子どもたちは本格的な演奏を聴く機会がなかなかな  いので、こういう時にたくさん聴いて欲しいと思っています。)
 
 ② 知っている童謡でもレッスンで一回でも歌ってから臨むと違うのではないか。
 
 ③ 長調と短調の違いをトークと実際の演奏の両方でやっていただいたのが良かった。
  ふだんのレッスンでもやっていることなので、きちんと話を聞いている子はスムーズに理解でき  たと思う。
 (例えばショパンなら、OP26-1 cis-mollとOP40-1 A-durの両方を長調短調の視点から弾いて下   さいました。他にも多数)

O先生
 ① 今年初めての参加だったので、自分が聴いていて楽しかった。
 
 ② 運営面では椅子がギリギリだったので座っていただくのが大変だった。
 (会場の椅子は120脚。集まったのは119名。一つは2人の先生のうち、今ピアノを弾いてい  ない。 先生が座る分・・・ホントにギリギリでした! 私達は立っていました)

S先生
 ① 歌をとおしての音楽表現が素晴らしい経験になったと思う。
  手を回しながら歌う、あるいは振りをつけて歌うことにより、拍やテンポを体で感じ、覚えるこ  とができる。ピアノにもすぐに生かせる。
 
 ② 手が見えない位置に座った子は飽きやすいように思った。ステージの向きや位置を工夫して、
  全員が手が見えるような会場作りができないか。
 (なるほど・・・と思いました。特に子どもたちを対象とする場合や、今回のように講座として
  開催する場合には大切なことだと思います。私個人はコンサートに行って手が見えると音に集中  できないので必ず手の見えない上手側に座るという変わり者・・・こうして皆さんの意見が聞く  と目からうろこの思いです)

  さて、続きは発表会の選曲について・・・・です。


今回の合唱の指揮をして下さったK先生は26年間母校の音楽の先生をしていらした方です。
やさしく、そしてユーモア溢れる言葉の奥底に音楽への深い愛情と厳しさをお持ちのすばらしい先生です。
私が入学すると同時に、道を挟んで隣の大学の教育学部の助教授(のちに教授)として栄転なさいました。ですから私は高校の部活で直接合唱の指導をしていただくことはできませんでした。

 が、その隣の大学に進学した私はその後四年間、K先生にピアノと合唱を教えていただくことになったのでした。K先生は暗譜をしていないとレッスンをして下さらなかったので、新曲をもらうと一週間で必死に暗譜をしたものでした。音楽について妥協をすることは一切なかったし、レッスン中は冗談をおっしゃっていても目が笑っていないことに気付き、震え上がったことも。でもお人柄はやさしいのですよ。
 
 今、子どもたちに教える生活をしていて思います。
涙ながらに暗譜をし、指使いをチェックした日々が私にとってどんなに大切だったか。
当時のように無我夢中の日々があったこと、そしてそれを友と語り合える今があること。
そのことをとても幸せに感じた今回の帰郷でした。
 Uちゃん、Mちゃん、Yくん、みなさん、ありがとう!