⚫︎ 辛川太一チェンバロレッスン会を振り返って 三鷹市井の頭ことのね音楽教室
2月13日、チェンバロのレッスン会を開催しました。
講師としてお招きした辛川太一さんは、スイス・バーゼル留学から帰国後、ソロ及びアンサンブルでの即興性あふれる通奏で大変活躍されており、古楽ファンにはお馴染みの若手チェンバロ奏者です。
今までも、チェンバロを専門的に学ぶ方だけでなく、チェンバロをこれから始めたい方を対象にレッスンを募集して参りましたが、今回は、特に小中学生を対象としたチェンバロ体験のレッスン枠を設けました。
受講者はお子さんから大人まで、曲目もJ.S.バッハからイングランドのG.ファーナビー、フランスのL.クープラン、J.-Ph. ラモーとさまざま。
小学2年生のAさんは、日頃ピアノで練習しているメヌエットで、チェンバロを弾いてみました。J.S.バッハが、奥さんのアンナ・マグダレーナにプレゼントした楽譜帳に収められている曲です。
辛川さんは、メヌエットがどんなダンスなのか、実際に踊りながら、Aさんの弾くメヌエットのタクトをとって教えていました。
(辛川さん)「ここはどんな風に踊っているかな?」
(Aさん)「遠くで踊っている感じ…」
対話を通して、フレーズ毎にイメージを描いて弾くと、Aさんのチェンバロの演奏も、自然とそのように聴こえてきます。
チェンバロでは、音が重なるときにはアルペジオで弾くこと、2回繰り返すときにはアレンジして弾くことなど、Aさんにとっては新しい発見でした。
レッスンの最後に、辛川さんが、ゆっくりとしたテンポで、メヌエットⅠとⅡ、そしてゴージャスにアレンジしたメヌエットⅠを、即興で見事に弾いてくれました。
Aさんのために辛川さんが演奏した、一期一会のメヌエットに、聴講していた大人も心を揺さぶられる思いがしました。
Aさんにとってチェンバロ体験の記念として、この日のメヌエットは、心の宝箱で響き続けることでしょう。
鍵盤の梃子で動く小さな爪で弦をはじくシンプルな発音の仕組み、倍音の豊かな独特の音色、鍵盤の繊細なタッチ、調律法やヴィジュアルの多様性など、チェンバロは子どもから大人まで魅了する楽器です。
お子さんにとってチェンバロに触れる体験は、感性や知性を引き出し、身体感覚の発達を促すという点でも、最上の芸術教育と言えます。
「ピアノで学んだバロックの作品をチェンバロで弾いてみたい」
「子どもにチェンバロの音色と鍵盤のタッチを体験させたい」
「まずはチェンバロという楽器の音色を聴いてみたい」etc...
そのような皆様の思いに応える機会として、今回のレッスン会を企画しました。
次回は4月中旬に、辛川太一さんのレッスン会を予定しています。
ことのね音楽教室では、ピアノとチェンバロ、クラヴィコードに親しむ「鍵盤楽器クラス」や、チェンバロとともに歌やダンスでつくる「おんがく劇クラス」、「バレエ基礎クラス」など、お子さんの感性と可能性を引き出す、ワクワクと学びが詰まった芸術教育を提供しています。
新年度に向けて、各クラスとも、新規のお子さんを募集します。
体験レッスン等も、お気軽にお問合せください。




