イトーヨーカドーの創業者、伊藤雅俊さんの言葉に
次のようなものがあります。
「売上げはお客さまからの支持率だ。
計算ができない人もだめだが、計算ばかりやっている者もだめだ。
誠実が一番である」
お客さまに誠実に接することで支持率を上げて、
それが結果として売上に反映する―これが理想です。
そこからすれば、自分に課したノルマも、
支持率の向上によって達成しなければなりません。
その当時私は、パート社員の待遇。
歩合給は一切なく、100万円売ろうが、1,000万円売ろうと
一律の時給です。
パート社員は皆、有資格者でしたが、基本的な役割は、
繁忙日における販売の応援や
インテリアの専門知識を活かしてお客さまの相談に乗ること。
そんななかで、ある日こんなことがありました。
私が平日に出社して事務処理をしていたときでした。
若い男性社員が、
「まったくもう嫌になるよ。パート社員の仕事ばっかりきて、
自分の仕事がはかどりゃしない」
と、周りの人に吐き捨てるように言ったのです。
私たちパート社員は、フルタイムではないので、
休みのときに担当しているお客さまから問い合わせがあれば、
正社員が代わって対応しなくてはなりません。
私はその言葉を効いてショックを受けました。
正社員はパート社員から専門的なことを教えてもらったり
助けてもらうことだってあるのに、
どうしてそんな言い方をするんだろう。
「パートの私たちって会社のなかでお荷物的な存在なの?」
口惜しさを感じた私は、社内で一目置かれるようになろうと
強く決心しました。
「パートのアドバイザーたちがいて良かった」
と言われる存在にするぞと思ったのです。
そのためには数字を出さなくてはいけない。
きっちりと成績を上げて、
社内で尊重される立場になろうと決めたのです。
もちろん、誠実に。
そんな強い「思い」というものは、
思いがけない奇跡のような結果を生んでくれる
もののようです。
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