契約社員で入社した私。
大塚家具の商品と良心的な販売システムが大好きでした。
世界中の超一流の家具に囲まれ夢心地で仕事をしていました。
週末ともなると入りきらないほどお客様が押し寄せ、
店内は華やかで活気に満ち溢れていました。

写真はその頃の私ですが、制服が時代を物語っていますね。
人材育成部署の管理職を最後に私は退職しましたが、
今思えば、大塚家具の一番良い時期に在職していたのかもしれません。
その頃にお世話になった役員(親族以外)の方々は、
ここ数年でどなたも居なくなりました。
どうしてお辞めになったのか気になります。

「父と娘のお家騒動・・・
まさか、こんな形で大塚家具が日本中の話題になろうとは
夢にも思いませんでした。
マスコミやWEBで発信される情報は、
嘘や偏り、誇張、でっち上げが少なくない、
世間の人はそんな情報の中で間違った判断をしてしまうものだと
今回つくづく分かりました。
「大塚家具は高い」とよく言われますが、
実際はメーカーから直接に大量仕入れをして、
同じ商品なら国内のどこよりもお安い価格設定にしていましたし、
もっともお値引きできる価格をずばり表示して、
どのお客様にも平等な価格でお求めしていただける実売価格表示でした。
その頃の家具業界は値札を定価表示にし、
相手によって値引き率を変えるという販売法が一般的でしたから、
大塚家具の常識破りのやり方は業界から猛反発を受け、
大塚勝久氏は大変な苦労の中で
「会員制」や「欧米の家具の導入」を始めたと聞いています。
信念を持ち革新的な経営をし続ける創業者のことを
私は心から尊敬していました。

先日の株式総会は耳を塞ぎたくなるような内容でした。
経営のためとはいえ、
愛情深く大切に育ててくれたご両親を世間の笑い者に
してしまった久美子社長・・・
今どんなお気持ちなのでしょう。
きっと想像以上にお辛い日々だと思います。
会社がどうなるか気になるところですが、
まずは1日も早くご家族が和解して欲しいと願っています
