悪口の連鎖を断ち切る | パートから社長になった坂本玖実子の「雨のち晴れ」ブログ

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株式会社クラスモア 代表取締役 坂本玖実子 公式ブログ

その友人は、知性があり常識もわきまえ、

仕事もバリバリにこなす魅力的な人。


たまたまゆっくりと会話する時間が取れた。

日頃はけっして人の悪口を言う人ではないのだが、

時間が経つにつれ他人を批判する話が多くなった。

よせばいいのに私も興味本位で話を聞いてしまった。


話を聞いた後、私の中にネガティブなエネルギーが生まれた。

そして周りの人に対して批判的になっていった。

負のエネルギーは伝染する。


『これはまずい!』

とすぐに気がついたのだが、そのエネルギーは

なかなか消せずしばらく付きまとった。

負のエネルギーは時として正より強力だ。


特にお酒の席ではいったん誰かの悪口が始まると

そんなネガティブな会話が長々と続いてしまうものだ。

悪口は連鎖する。


人間関係で行き詰まったり、ストレスを抱えた時に

誰かに聞いてもらうこと自体は悪くない。

しかし、聞き手の返答によって話の方向は大きく変わる。

ただただ同情したり、同調するだけでは双方にプラスにならない。


悪口の連鎖を止め、問題の根本に気づき、考え方を前向きに

変えさせる会話の仕方がある。


例えばこんな先輩と後輩の会話


後輩「最近、課長に売上のことで注意されることが多くて

    仕事が面白くないんすよ」


先輩「ああ、あの課長しつこいからなぁ」


後輩「そうなんですよ、毎朝皆の前でガミガミしつこく言うなんて

    ひどすぎますよ」


先輩「皆の前で?そりゃあ陰湿だなぁ」


後輩「もう、頭にきて殴ってやりたい衝動にかられるんすよ。」


先輩「殴りたい衝動ねぇ、分かるなぁその気持ち」


後輩「今度言われたら殴ってやりますよ!」


こんな会話の仕方では、後輩はますます課長が嫌いになり

前向きな方向性も見出せない。

かといって、


「課長としたら当然だろう。だいたいお前は甘いんだよ、

悔しいと思ったら、それをバネにもっと頑張ればいいんだよ!」


などと上から目線で言われたら、ますます落ち込むばかり。

やけ酒を飲んで翌日の仕事に支障が出たら、何のために

先輩に聞いて貰ったのか分からなくなる。


後輩にやる気を出させるための、こんな会話の仕方がある。


後輩「最近、課長に売上のことで注意されることが多くて

    仕事が面白くないんすよ」


先輩「仕事が面白くないんだね」


後輩「そうなんすよ、朝起きると気持ちが重いんですよね」


先輩「朝から気持ちが重いのは嫌なものだよね」


後輩「売上げグラフを前にみんなのいる所で言われるんですよ、

   あんなにしつこく言わなくてもいいのに・・・」


先輩「しつこく言われるのが嫌なんだね」


後輩「ええ、同じ言うにも言い方があると思うんですよね」


先輩「どんな言われ方だったらいいと思う?」


後輩「1対1で具体的なアドバイスを加えて言ってくれれば

   ありがたいんですけどね」


先輩「具体的なアドバイスが欲しいんだね」


後輩「課長の営業の仕方を具体的に聞くことができたら

   数字も伸びると思うんですよね。」


先輩「アドバイスを具体的に聞いて、数字を伸ばしたいんだね」


後輩「ええ。今度課長に頼んでみようかな」


これは、コーチングやNLPでも使われる「リピート」

のスキルを取り入れた会話だが、

これなら後輩の方も、自らどうすべきかに気づき、

やる気を取り戻せる。


人は自分の中に答えを持っている。

そして自ら答えに気がついた時にもっともモチベーションが上がる。



噂話や悪口もストレス発散するために時にはいいだろう。

しかし、それだけで終わったらお互いのためにならない。


悪口の連鎖を止め、問題の根本に気づき、

物事に前向きに取り組めるような会話をしていこう。


今後は「悪口を悪口で終わらせない」

そう心に誓った。


さまざまな出会いと出来事に感謝虹



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