未明から降り始めた雪は
深夜となるこの時間まで
ひたすら
降り続いています。
なんの遠慮もなく
降り続ける雪に
あなたはどんな印象を抱きますか?
歩くのが大変
仕事に不都合など
物理的には厄介な存在ですが
部屋の窓から見る
無音の白いスクリーンに
どこか心が清められるような気持になります。
ひらひらと
間断なく舞い落ちてくる雪に
ぴったりの音楽があります。
オーストリアの作曲家ハイドン(1732~1809) の
交響曲第45番嬰ヘ短調『告別』 の第1楽章です。
ハイドンといえば
交響曲を104曲作曲し
交響曲の父と呼ばれていますが
クラシック初心者にとって
膨大な数の交響曲は
どれも同じような退屈な曲なのでは
と思う方も多いことでしょう。
そんな量産曲の中にあって
おそらく最も鮮明に
心に残る曲が
この交響曲第45番の第1楽章の主題です。
短調でこれでもかと
繰り返される強烈な音楽は
一度聴いたら
忘れることができないでしょう。
ちょっと音階の話になりますが
短調で書かれた音楽は
基本的に音階が下降します。
つまり
ドシラソファミレド
というように下がっていく
音の構成になっています。
この曲の主題は
見事なほど音階が下降していて
まるで何か下へ落ちていくような
印象を聴く人に与えます。
そう
この印象が
ひらひらと舞い落ちる雪と
ぴったりと重なるのです。
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