20150427

Magali Mosnier (fl)
Münchener Kammerorchester(ミュンヘン室内管弦楽団)

フルート協奏曲 第 1番 ト長調 K.313 (285c)
フルート四重奏曲 第 2番 ト長調 K.285aより 第 2楽章 アダージョ
フルート協奏曲 第 2番 ニ長調 K.314
フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 K.315
歌劇『シピオーネの夢』 K.126より 私は風のように軽やかに
歌劇『魔笛』 K.620より 愛の喜びは消え

2014年録音
レーベル:Sony Classical

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

マガリー・モニエは1976年生まれのフランスのフルート奏者、2004年にミュンヘン国際音楽コンクールの覇者だそうです。
女性らしい繊細で柔らかさのある響きが心地よく、朗らかな印象を持てるモーツァルトの楽曲に仕上がっていると思います。
間奏曲のように挿入される管弦のピツィカート伴奏に拠るアダージョもアルバムを構成する上で有効とも思いますし、アンコールのような歌劇からのアレンジ物、全体の構成感がフルートの音色を充分楽しめる構成になっています。
ただ協奏曲第2番でのオーケストラは、少し張り切り過ぎでモニエの存在感を少し減じているように思えます。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

中央にしっかりと定位するフルート、そして編成は小さいのでしょうがその響きに厚みを感じる管弦楽、全体的に温度感も程よく高い録音です。
音の立ち上がりや輪郭は穏やかな部類かもしれませんが、見通し感に問題はなく、柔和な表情のモニエが目に浮かぶかのような感触が得られます。

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20150426-2

Daniel Klajner指揮
Nordwestdeutsche Philharmonie(北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団)

2013年録音
レーベル:Coviello

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

1956年ハノーファー生まれの作曲家で編曲家であるアンドレアス・N・タルクマンが編曲したニーベルングの指輪からの管弦楽曲で、ラインの黄金より7曲、ワルキューレから6曲、ジークフリートから7曲、神々の黄昏からは5曲が選ばれており2枚組SACDです。
ニーベルングの指輪は20年以上も前にNHKで放送されたものを録画して見たことがあるだけで、最近はWOWOWでメトロポリタン歌劇場のMETライブビューイングの放送を録画はしていますが、ラインの黄金しか見ていません。
なのでよく知っているとは言えませんが、丁寧な演奏ですので、ワーグナーに触れるにはとても適した企画、アルバムのように思えます。
演奏時間は1時間30分を少し越えるくらいですので、オリジナルの弩級の大作をまとめた編曲版としては接しやすく感じられます。

録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

SACDハイブリッド盤ですが、音響的な愉悦感はフォーマットの実力を遺憾なく発揮とは言い難いかもしれません。
決して悪い録音ではなく、自然な奥行き感や場の雰囲気が感じられますが、ワーグナーの楽曲を壮大で迫力ある音で楽しみたい場合には物足りないと言えるでしょう。
定位は良い録音ですが、音の輪郭、見通し感は並程度に感じられ、音の立ち上がりの鮮烈さもあまり高くはありません。

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20150426

Jansug Kakhidze指揮
The State Symphony Orchestra of Georgia(グルジア国立交響楽団)

交響曲 第 4番『ミケランジェロの思い出に』
交響曲 第 5番『私の両親の思い出に』

1978年録音
レーベル:Melodiya

ベルギー在住のグルジア人作曲家、ギヤ・カンチェリ(Kancheli, Giya 1935- )の交響曲第4番~6番、ヴィオラと管弦楽の為の典礼を収めた2枚組CDのDisk1です。

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

グルジア出身の作曲家の楽曲をグルジアの国立響、指揮者で演奏するというお国ものです。
交響曲第4番も第5番も単一楽章で25分前後の楽曲ですが、現代音楽のグロテスクな側面は全くなく、小難しさもありませんが、一聴して掴めるようなものでも無いように思えます。
少しだけですが同世代の作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ(Silvestrov, Valentin 1937- )に似たような揺蕩う響きが心地良い印象ですが、シルヴェストロフほどの叙情感満載と言った様相ではなく、それなりの構成感が感じられます。
演奏には誇らしさが感じられ、余り聴く機会のないカンチェリの楽曲、録音は古いですが演奏には時代を感じさせるような綻びは見当たりません。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

アナログ録音デジタルミキシングのディスクです。
アナログ録音の場の雰囲気がよく分かるその良さがしっかりと感じられ、ノイズ成分も皆無と言って良い質の高さが印象的です。
定位も自然な感覚で奥行き感にも不足はありません。
交響曲第4番の鐘の響きなど、響きが融和し波紋のように広がってゆく視覚的イメージが得られる音場再現で、見通し感を損なわない響きの美しさがあります。

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