20150415

Trio Chausson

Haydn - ピアノ三重奏曲第27番 ハ長調 Hob.XV.27
Haydn - ピアノ三重奏曲 第 1番 ト短調 Hob.XV.1
Hummel - ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調 作品22
Haydn - ピアノ三重奏曲 第12番 ホ短調 Hob.XV.12

2014年録音
レーベル:Mirare

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

ハイドンとフンメルのピアノ三重奏曲のアルバムです。
フンメルはハイドンよりも46歳も年下でベートーヴェンより遅くに生まれていますが、このアルバムに収められている楽曲を聴くと、ハイドンと同世代ではないかと思われるほど古典派様相が高く感じられます。
しかしながら職人ハイドンと比べると、少しその楽曲の構成や訴求度合いが稚拙に思えたりもします。
神に愛された才能の持ち主モーツァルト、天才職人ハイドン、そしてフンメルは音楽を愛した凡人とでも言った所でしょうか。
楽曲的にはそう感じてしまいますが、トリオ・ショーソンの洗練された見事なアンサンブルはとても素晴らしく、楽曲の妙を浮き彫りにしながらもどこか楽しげで気取っていない響きが感じられます。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

音の立ち上がりや輪郭が飛び切り鮮やかであるとは言えませんが、とても新鮮で落ち着き感のある華やかさが感じられる録音です。
個人的にはもう少しチェロに朗々とした響きを感じたいと思ったりもしますが、全体的なバランスはとても良く、音場の見通し感の良さが楽曲の妙を鮮やかに演奏するトリオ・ショーソンの演奏に説得力を齎していると思います。
定位も良く各楽器の位置関係も掴める奥行き感も自然に感じられる好録音です。

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20150414

Nicholas McGegan指揮
Philharmonia Baroque Orchestra(フィルハーモニア・バロック管弦楽団)

交響曲 第57番 ニ長調 Hob.I.57
交響曲 第67番 ヘ長調 Hob.I.67
交響曲 第68番 変ロ長調 Hob.I.68

2014年録音(ライヴ)
レーベル:Philharmonia Baroque

演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

活き活きとして上品な華やかさが感じられる、正にハイドンに相応しい演奏です。
古楽オケ独特の毛羽立ちなどは皆無ですが、モダン・オーケストラとはやはり一味違う味わいで聴かせてくれますし、肩に力が入っていない事がとても巧く作用もしています。
ライヴとしての疵は皆無と言っても過言ではなく、ハイドンの工夫の凝らされた楽曲を鮮やかな演奏で樂しむことが出来ると思います。
しかしハイドンは本当に職人的でありながら引き出しの多い作曲家ですね。
モーツァルトのような天恵の才とは異なりますが、単に器用で多作なだけの作曲家では決してありませんね。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

聴き終えてもなおこれがライヴ録音だと言う事に気がついていませんでした。
それほど静寂感は高く、ノイズ成分の無い録音です。
奥行き感も十全で、左右の広がりもワイド、多少多めの残響が音の輪郭をマイルドにはしていますが、全体的な見通し感には不満を抱かせません。
定位もしっかりと掴め、コントラバスなどの低域にも豊かで弾力感のある響きが楽しめ、理想的なピラミッド型のバランスを形成しています。
楽しげなコンサート会場の雰囲気が伝わってくる実在感も有していますが、暑苦しいような温度感では決してありません。

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20150413

Andreas Bach (p)

戸外にて BB89 Sz.81 2010年録音
10の易しいピアノ小品 BB51 Sz.39 2010年録音
3つのブルレスク 作品8c BB55 Sz.47 2010年録音
小組曲 BB113 Sz.105 2010年録音(第2楽章のみ2014年録音)
4つの哀歌 作品9a BB58 Sz.45 2008年録音

レーベル:Hänssler

アンドレアス・バッハによるバルトークのピアノ独奏曲全集のVol.1のDisk1です。
Vol.1は3枚組CDです。

演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

バルトークはピアノを打楽器のように扱う楽曲が多いようにも感じますが、冒頭の『戸外にて』からそんな側面が炸裂です。
しかしアンドレアス・バッハは激しい場面でも実に抑制の効いた演奏で、楽曲の妙を分かり易く聴かせてくれます。
私はバルトークのピアノ曲に少しアヴァンギャルドな匂いのするフリー・ジャズの雰囲気を感じたりもしますが、そんな側面を求めるなら、アンドレアス・バッハの演奏は丁寧で理知的なので物足りないかもしれません。
そうであってもこの演奏はバルトークをより身近に感じられるものであり、澄み切ったピアノの音色、タッチはとても素晴らしいと思います。

録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

ほんの僅かにマットでソリッドな感触も冒頭には感じましたが、聴き進めるに連れ違和感は殆ど感じなくなりました。
終始音の見通し感は抜群で、鋭利すぎない音の輪郭も素晴らしい再生だと感じます。
定位も良く奥行き感も十分な録音には、アンドレアス・バッハがバルトークを楽しみながらも理知的に弾く姿が見えるかのような実在性も備わっています。

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