33.(9)dim lighting; no fluorescent lighting in the home


英米の家庭にホームステイしたことがある人は気づくはずであるが、日本の家庭内の一部の場所では、いわゆる蛍光灯を使っているが、英米などでは家庭内のどこにも蛍光灯が見当たらない所が多い。もちろんオフィスや工場などは別であるが、彼らの言うところでは、蛍光灯の明かりは青白く冷たい感じで、曖昧な明かりで好きになれないとか。


英米に滞在したり住んでいる時に、よくレストランに行っていたが、その内部は日本人にとっては薄暗くてメニューの文字が見づらいほどである。ロサンゼルスのあるレストランに連れて行ってもらった時も、日本のレストランほど明るくなく、薄暗いというか、ほのかに明るいだけであった。私は、米国人の友人夫妻に、この薄暗さは dark であるか訊いてみたところ、これは dark ではなく“dim”(ほの暗い)あるいは dim light であると教えてくれたのであった。町の街頭の明かりも、オレンジに近い色であった。





33.(8)futon


私は平成2年(1990年)前後、カナダ太平洋岸のBritish Columbia州の美しい都会 Vancouver市に一ヶ月近く滞在していたことがあった。British Columbia州教育省の顧問を勤めていたからであった。湾が望め、近くの山々も望めるホテルに滞在していた。

日本文化、日本人のものの考え方、価値観などについて英文で解説資料を執筆するよう言われ、ホテルに缶詰になっていたのであった。

執筆に疲れてくると、外の空気を吸いに町へ散歩に出たりしていた。その折りに、町の古本屋巡りをしたのであるが、そのうちの一一軒を訪れた時、その隣の店のショーウィンドウ(store window)のガラスのところに、大きく“Futon Shop”という看板が出ていて、“futon”とは日本語の「ふとん(布団)」のことかと思って、ガラス越しに奥を見てみたが、奥の方になにやら積んであったものの、その日は休店日のようであった。その翌日、私は早朝の便で日本に帰ることになっていたので、翌日戻って確かめることも出来ずじまいで心残りなことであった。


ところがその翌年ロンドンで、British Councilで非英語国36ヶ国の英語教育指導者の会議に出席するよう言われ、1週間ほどロンドンに滞在していたのであるが、私のホテルから会場の Oitman Schoolまで10分弱毎日歩いて行ったものである。この通りに、なんと“Futon Shop”と掲げた店があるではないか。会議の昼休みに抜けて行ってみると開いていたので、入って店主のマダムに訊いてみたのである。

「私は日本人で、たまたまおたくの店を通りがかった者だが、Futonと出ていたので興味を引かれ入りました。Futonは日本のFutonから来たものと思うが…」と言ったら、

「日本語から来たとは知りませんでした。香港の業者から輸入したものです。ここに積んであるのがそれです」

その2、3枚を見てみると、布団とは違って冬コタツのところにかけてある薄いコタツ掛けと似たものであって、寝具ではなかったのである。それに続く店主との会話がおかしかったのである。

店主「ちょうどいい。伺いたいのは、日本のFutonはどのように洗っているのか?ここでは洗濯機に入れて洗っているけど」

私「日本の布団は洗濯機に入りきらないし、綿が濡れてしまったら使いものになりません」



33.(7) carpet, rug; wall-to-wall carpeted floor



私が30年以上住んでいる家は、部屋が8間あって、そのうち1間だけが畳の間であり、他は全部絨毯敷きである。絨毯関連では、まず類義語ペアとして、carpetとrugの意味用法上の違いである。

carpetのほうが広い面積をカバーする大きさであるのに対し、rugは細長く短い絨毯である。

絨毯を敷く時、その部屋の端から端を全部カバーするものは、a wall-to-wall carpet と呼ばれている。

carpetのことで、もう一つ思い出したことは、米国に長期滞在していた時に、南部のテキサス大学の英語学科を表敬訪問したことがあり、昔からの友人の研究室に行ったところ、「ちょうどいい。今日は、主任教授の A.A.Hillがいるから、紹介する…」と言って、主任研究室につれて行ってくれた。互いに文通していたので握手し、後日再会を約して辞したのであるが、私の友人の助教授は、いきなり “Did you notice his carpet is much thicker than mine? It's because he is head of the department.” と言ったものである。