82.1.fruit garden(果樹園)という英語はあるか

東京外国語大学教授だった故・若林俊輔氏他著のNew Crown English(中学検定英語教科書)Book1の始めのほうの、まだthere is/are 構文のところの本文に以下のような例があったのである。

・There is a river. There are fruit gardens by the river.
There are many apples in the fruit gardens.

これを読んで、私はfruit gardenという英単語があるのかどうか、英英辞典数冊をチェックしてみたが記載がないので、知人のネイティブスピーカーに訊ねてみたら、英語では果物によって名称が違う、fruit gardenという総括的な名詞はないと言う。

上掲の文ではapplesとあるので、まずリンゴ園の場合を訊くと、orchardであると言う。「桃」の場合は訊くのを忘れたが、オレンジはorange grove、いちご畑はstrawberry fieldであると言う。ついでながら「ぶどう畑」はvineyardであることは、高校生の時から知っていた。grapeyardではないところが興味深い。







81.5.「天気予報によれば・・・」に当たる英語は


私の旧制中学5年次は旧制高校受験勉強も兼ねていて、文科甲類を受けるのだから、英語の受験勉強には力を入れたものである。「英文解釈」は小野圭次郎、荒牧鉄雄、原仙作の参考書を、「英作文」は堀英四郎のを、「英文法」は杉浦敏勝のを使って入念に勉強したものだ。その頃は東京には、駿台予備校しかなく、しかも予備校へ行くのは成績の悪い者が行くのだ、という風潮の時代であった。

こういう受験英語の参考書には、たいてい次のように出ていたものである。

「天気予報によれば・・・」=“According to the weather forecast, ...”

後日、この表現は硬い調子のもので、口語英語では次のように言う、と知ったものである。

・the weatherman says that ...
・the weather forecaster says that ...



81.6.天気予報関連語

・Weather Bureau(気象庁、Weather Agencyとも言う)
・Weather Station(測候所)
・weather forecast and report(天気予報)
・weatherman, weather lady, weather person, weather forecaster(予報士)
81.4. Which way does the weather move here in Japan?

ロンドン大学教授だったH.Simon氏が来日した時、恩師服部四郎先生(東京大学言語学科教授)から、「本人が行きたいところへ案内してあげなさい。必要経費は全て持つ、と言っているから」と頼まれ、まず箱根を周遊することになった。

その旅行の途中で、同氏は私にふと上記のような質問をしたのである。今でこそ気象衛星があって、地上の転機の動きがテレビの天気図(weather map)に映し出されるから、weatherというものがmoveする、ということはよく分かるのであるが、その頃(1960年、昭和35年)はそうではなかったか、私がテレビなどめったに見てなかったかで、weatherが空のどちらの方向にmoveするかと訊かれた時は、一瞬戸惑ったものである。