90.1.flour(小麦粉)


日本人の食生活の歴史において、小麦(wheat)がいつごろから使われていたのか、私には未詳であるが、たぶん味噌の醸造において使われていたのではないだろうか。幕末や明治初年には、パンの製造も始まったであろうから、小麦粉の需要があったはずである。

小麦粉は明治の始めの頃には米国から輸入されていたのであろう。その頃は「メリケン粉」と呼ばれていたようで、この「メリケン」というカタカナ語は American flour の American が「メリカン」とか「メリケン」と聞こえたからであろう(ついでながら、神戸港や横浜港で米国船が入港した港のことを「メリケン波止場」と呼ばれていたのも同一現象であろう)。

昭和44年(1969年)頃、私が教えていた早慶の学生の何人かに「小麦」「大麦(barley)」「小麦粉」に当たる英単語を言ってみるように言っても答えられなかった。受験には関係のない単語だったからかもしれない。
89.2.A hot dog is between two slices of bun


米国刊の児童向けイラスト絵付辞典(picture dictionary)の頁をくっていたら hot dog の項に、このような説明文があったのである。私はそれまで恥ずかしながら「ホットドッグ」は丸っこいパン(bun)に包まれるようにしてあり、その全体を「ホットドッグ」と言っているのだと思い込んでいたのだが、あの太目のソーセージだけでも hot dog と言えることを知ったのである。
89.1. "I'll go to the deli" を聞き間違える

ある時ニューヨーク(マンハッタン)に滞在していた時のことである。米国人の友人が、ホテルの私の部屋にやって来た。久しぶりで積もる話しに夢中になっていたところ、昼食の時間となったところで、この友人はこう言ったのである。

“I'll go to the deli to buy something to eat."

いま考えてみると、この栄文中のtheは軽く言われたので、聞こえないも同然であったので、私の耳には"I'll go to Dehli."と聞こえたのである。

私は心の中で、この友人はなんで急にインドに行く話しになったのだろう、と思ったのである。インドの大都会Dehliとdeliはその聞こえが全く同じなのである。

次の瞬間にこの友人は、

“Would you like to come with me?”

と言ったので、私は“Yes, I need some open air to breathe.”と言って、彼について行ったのある。

その店の店頭には”Delicatessen”と出ているではないか。Dehliではなくdeliのことで、delicatessenという普通名詞の省略形か、と悟ったのである。当時日本にはまだ「デリカテッセン」というカタカナ語は入っていなかったのであるが、私はその先年、ドイツ(当時の西ドイツ)を旅行したので、Delikatessenというドイツ語(名詞)を知っていたし、またこの語はdelicacyの関連後であることぐれいは見当がついていたのである。

deliつまりdelicatessenの店内に入ってみると、次のようなものが目についた。みな私の大好物であった。

・cheese
・sausage
・ham
・corned beef
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