88.5.BLT sandwich(es)(番外)


普通名詞sandwichは、元は18世紀の英国の伯爵であった John Montagu(1718~92)が、トランプ遊びが好きで、食事を取るよりもトランプ遊びに熱中していて、そのうちトランプ遊びをしながら腹ごしらえもできるためにはと、2枚の食パンの間に具を挟んだものを用意させ、それを食べながらトランプ遊びや賭け事をした。この伯爵は、イングランドの東南部の東側海岸にSandwichという町とSandwich Bayという港があり、その一体の土地を持ってたので、The Earl of Sandwichという称号を与えられていた。このSandwichという地名を人名から由来している。

<注>a sandwichは、a set of sandwichのことで、2枚の食パンとその間に挟まれた具のこと。sandwich(es)は、数組のサンドウィッチのこと。

88.5.BLT sandwich(es)


サンドイッチの具には様々なものがあり、デンマークの首都コペンハーゲンで食べたものは形が小さいが、挟んであったのは、キャビアやピクルズであったし、米国ではホームステイした家では、ピーナツバターやメイプル・シロップを滲(し)みませたものをランチ用に持たせてくれたのである。

米国でもサンドイッチのバラエティはいろいろあったが、もっとも多く売られていたのは、いわゆるBLTサンドイッチであった。BLTとは、挟んである三つの具の頭文字を合わせたものである。

・B-bacon
・L-letus
・T-tomato

88.4. eat a submarine?


ある夏休みに米国内数ヶ所をまわった時、シカゴに寄った。その前の年のこと、東京の文部省(現・文科省)のビルの前で、偶然入ろうか入るまいか迷っている外国人(白人)がいたので、私が声をかけたら、「朝鮮戦争で韓国にいるが、休暇が取れたので東京に来て、ほうぼう散歩している。日本の教育に興味を持っているので、教育の専門家がいるところへ来てみた」と言うので、省内の私のオフィスへ連れて行って、いろいろ話し合った。もうすぐ除隊になったらホーム・タウンのシカゴに住むんで、将来シカゴに行ったら僕のところに連絡したまえ。電話番号はこれだ・・・」と言われて、その場はそれで別れた。

数ヶ月後、シカゴに行くことになり、Shear's Hotel¥に夜遅くチェック・インした私は翌日朝、教わった番号に電話すると、12時半頃ホテルに来てくれる、ということになった。初めての大都会シカゴを少し散歩してまわり、ホテルに戻っていると、彼がやって来た。私の部屋まで上がってきて部屋の窓からの眺めを楽しんでいた。いろいろと話しをしているうちに1時になり、昼食の時間を逃してはいけないということになって、どこで昼を食べるか、ということになった時、彼はこう言ったのである。

“Linju, having lunch in this hotel restaurant is very expensive. So how about eating submarines. I'll go out and get them. I'll leave you here, say for ten minutes? Okay?”

私は思わずわが耳を疑ったのであった。submarine(潜水艦)を食べるとは、いったい何のことなのか?もちろん、<潜水艦を食べる>などということはありえないから、submarineという食べ物はどんなものなのか、'wait and see what it will be like'ということで、彼が戻って来るのを待ったのである。

それは長めのコッペパン(long roll)を横にスライスして、その間にハムやレタス、トマトなどを挟んだもので、要するにサンドイッチの一種であり、これ1つでじゅうぶんお腹がいっぱいになったのである。

[付]このsubmarineという俗称のサンドイッチは、今では日本の都会でも売っているところがある。そのチェーン店の名前は'subway'というであり、ほうぼうで見かける。

[比]
subway
Sub Way

下のほうの形のsubはsubmarineの省略形であり、Wayはwayで、「道」の意味ではなく、たぶん<やり方>とか<~風(ふう)に>のことであろう。地下鉄とは関係なし、である。