(2022年9月ドレスデンでのティーレマン指揮・ブルックナー5番)


毎年の芸術の秋は海外オーケストラの来日公演が多く、当ブログでは「秋の海外オーケストラ来日公演シリーズ」として特集していました。一昨年は約1ヶ月半で8つの団体、16公演に行きました↓。

昨年は12/8までの約2ヶ月半で6つの団体、11公演に行きました↓。

今年は奇数年で、ベルリン、ウィーン、コンヘボの世界3大オーケストラが揃い組の年で、一昨年同様に豊作のイメージだったのですが、徐々に公表されているコンサートの曲目やソリストなどを見ると、それほど豊作とは言えないです。今のところ、確定なのは、年頭の今年の「おすすめ12選」で挙げたベルリン・フィルのブラームス1番(11月)ウィーン・フィルのブルックナー5番(11月)で、次点としてミョンフン指揮・ミラノ・スカラ座フィル(9月)あたりです。

マケラ指揮・コンセルトヘボウ(11月)は、筆者はマケラNGでしばらくマケラを聴きたくないので行きません。この指揮者に高額のチケットの投資価値・体験価値はありません(カントロフのソロは気になりますが)。コンヘボは機能性の優れたオケですから、誰が指揮しても、そこそこ良い音楽に仕上がるものです。


次にユロフスキ指揮・バイエルン国立歌劇場管(9月末)は曲目が微妙ですし、ピアノのブルース・リウ出演でチケットが売れる構図になっていると思います。川崎のブルックナーに興味は湧きますが、川崎なので触手がのびません↓。


筆者はドゥダメルもNGで、2012年のデュダメル指揮・ベルリン・フィルのヨーロッパコンサート(会場: ウィーン・スペイン乗馬学校)のチケットをかなり手間とお金をかけて取った割には、酷いベートーヴェンで、この時から積極的に行かないことにしています。今回のドゥダメル指揮・LAフィル(10月)は、偶然ですがブロムシュテット・N響定期(Cプロ)と2公演ともに公演日時が丸被りなっているので、N響に流れる人が多いのではないでしょうか。


最後にビシュコフ指揮・チェコフィル(10月)がありますが、楽団員によるとチャイコフスキーとショスタコーヴィッチの交響曲のようです。前回はドヴォルザーク特集でしたが、今回はチェコものが少ないようで期待薄になります(NHKホールで「我が祖国」を演奏するくらいです)。2年前のドボルザークの演奏でも星3つでしたので↓、チェコフィルはこれ以上良い評価は出ないと思います。楽器の質が良くないので、N響や都響に慣れていると、このオケを聴くと駄演と感じる可能性が高いです。


結果、9月下旬から10月までの海外オーケストラの来日公演は行かず、ウィーン国立歌劇場の来日公演と国内オケが中心となりそうで、秋の海外オーケストラ来日公演はシリーズ化できなそうです。本日もお読み頂きましてありがとうございました。