今日はクラシック音楽ファン向けのベルリンの【アクセス】【ホテル】【グルメ】について書いていきたいと思います。


【アクセス】

日本からベルリンまでの直行便はありませんので、どこかの都市を経由することになります。コロナ前はヘルシンキ経由で行くのが1番飛行時間が短く、入国審査もフランクフルトのように混んでいませんでしたので、ヘルシンキ経由で行く音楽家が多かったです。コロナになってから、JALのヘルシンキ便が毎日運航してませんし、ヘルシンキからベルリンまでの便数が減ったので、ヘルシンキ経由は日によります。安定しているのが、全日空とルフトハンザが毎日運航しているフランクフルト経由だと思います。また、スカンジナビア航空でコペンハーゲン経由で行くコースも早く着くようです。東京から最短でも15時間半、フランクフルト経由でも17時間程かかりますので、かなり疲れます。


ベルリンのブランデンブルク空港に着いても、疲れます。この空港はコロナ禍でオープンしましたが、まず、この空港で預けたスーツケースの待ち時間は30-40分間かかることが多いですので、短い滞在でしたら、荷物は機内持込の方が良いです。さらにこの空港には今まで8回利用してますが、スーツケースが届かないことが、3回もありました。別途、海外旅行保険に入ることをおすすめします↓。


無事に荷物が届いてから、空港からホテルまでの時間が読めないです。空港からベルリン中心部までのタクシーは他のサイトでは、40分・€60程度と書いてありますが、平日の午前中到着の場合は、市内までの渋滞があるので、60分以上・€80-90以上はかかる場合がありますので、ご注意ください。空港とつながっているハイウェイが事故渋滞していることも多く、帰国時にこの渋滞にはまると、飛行機に乗り遅れます(筆者は先月の帰国時に、全く動かない事故渋滞の寸前に一般道に出てもらったので、空港に間に合いました。この時は空港に車で到着している人が異常に少なかったです)。このような不安定かつタクシー料金が高額なので、ドイツ人の多くは空港から電車(€4)を利用しています。そのため、時間帯によっては混んでますが、タクシー料金と比べると格安で、空港の地下のホームから早い電車に乗ると、30分間くらいで中央駅やフリードリヒ通駅に着きます。この電車も遅れることがありますので、ネットの時刻表通りでないこともあります。また、最近ではストライキが多いので、ご注意ください。


コロナ前までは、中心部から15分くらいのテーゲル空港(タクシーで€20程度)がありまして、この空港が世界で珍しいくらいに便利でした。出発時は搭乗する飛行機のゲートの近くまでタクシーで行き、降りるとすぐにチェックインカウンター、その後ろに保安検査場があり、検査場を通り過ぎると、すぐに搭乗ゲートがあり、タクシーから20mくらいで飛行機に乗れました(テーゲル空港は今はウクライナ難民の避難所となっているようです)。この空港は世界最高に便利だったのですが、今のブランデンブルク空港は、到着時の税関は検査官が大人数で待ち構えていますし(早朝・深夜除く)、出発時の保安検査場が厳しく(例えば、液体類は透明ビニール入ってないとNGになります)、空港が広いので航空会社のラウンジまで10分くらい歩く場合があり、本当に不便になりました。


【ホテル】

コンサートやオペラ鑑賞しながら、優雅にベルリン滞在できるおすすめのホテルリストですので、1泊の予算が€200以上のものになります。素晴らしい音楽を聴いた後に、電車や地下鉄で帰りたくないので、ホテルから徒歩圏内のホテルを厳選しました。最近はタクシーが捕まりにくくなっているようですので、なるべく徒歩圏内が良いと思います。


《フィルハーモニー周辺》

ベルリンのフィルハーモニーホールに最も近いラグジュアリーホテルは、「リッツ・カールトン」でしょう。ここのコンシェルジュは優秀で、なかなか取れないチケットやレストランの予約に長けています。また、エルメスのバーキンやロレックスのデイトナを買いたいと言うと、なんとか買えるようにしてくれます(中間業者への手数料はかかりますが)。


このホテルよりリーズナブルなホテルは、「マリオット」と「グランド・ハイアット」ですが、グランド・ハイアットの目の前に「ベルリン・カジノ」があり、落ちついた雰囲気ではありません。フィルハーモニーから少し離れますが、1番落ち着くベルリンのホテルがティーア・ガルデン沿いにある「Das Stue」と言うデザイン・センスが抜群のホテルです。

このホテルからヨーロッパ・センターに近い大型のホテル「インターコンチネンタル」は朝食に和食や中華が出てくるほどメニューが豊富です。


《ベルリン州立歌劇場周辺》

歌劇場の真裏にあるラグジュアリーホテルが「ホテル・ド・ローマ」です。歌劇場から徒歩1分なので、オペラの長い休憩時間をホテルの部屋で過ごすことさえ可能なくらい近いです。

https://jp.lhw.com/hotel/Hotel-de-Rome-Rocco-Forte-Berlin-Germany

このホテルのコンシェルジュも優秀で、安心してレストラン予約ができますし、ホテルのデザインも秀逸です↓。

このホテルの特徴は、(1)朝食が14時まで食べれる(最近、変更されてるかもしれないです)、(2)清掃係のカート(タオルやゴミが入っているカート)が廊下に出ないように、4-5部屋あたりに1つの清掃係の部屋があって、そこから各部屋の清掃をしている、(3)アメニティのセレクト・センスが秀逸な点です。このホテルは色々と学びにもなります。また、バレンボイムが元気だった時はこのホテルの屋上テラスで、よくお見かけしました。この投稿の冒頭の写真はこのホテルの屋上テラスの写真です。


このホテルよりリーズナブルなのは、歌劇場から徒歩5分圏内の「ウェスティン」や「リージェント」ホテルでしょう。どちらも、朝食のメニューが豊富で、スパークリング・ワインを飲めますし、エッグベネディクトはハムまたは鮭(Lachs)↓を選ぶことができますので、1週間の滞在で朝食で飽きることはないです。


ちなみに、ブランデンブルク門前にある有名な「ケンピンスキー」はフィルハーモニーと歌劇場の中間にあって便利なのですが、ロビーはスパイやロビイスト、ビジネスパーソンらが多くて騒がしく、ホテル前からタクシーが捕まりにくい上に、ブランデンブルク門でのデモの時もあり、落ち着かないホテルなので、私はおすすめしません。


【グルメ】

多くのコンサートやオペラは22時頃に終わりますが、既にラスト・オーダーのレストランは多く、開演時間はオペラが19時、コンサートが20時ですが、まともなレストラン(観光客用の不味い店は除く)のディナータイムは19時からなので、公演前の食事も難しいのですが、公演後でも比較的美味しいレストランをかなり絞ってご紹介します。


《フィルハーモニー周辺》

フィルハーモニーのコンサートの後は、周辺に良いお店がほとんどなく(他のエリアに行った方が良いくらいです)、ポツダム広場付近にはカジュアルで騒がしいお店が多いです。1番おすすめできるのは、このイタリアンだと思います。 

 

また、先程おすすめしたホテル「das Stue」のレストランとバーの料理も美味しいです。このホテルがスペイン大使館の隣にあるので、パエリアなどが本番のスペインレベルの美味しさでした↓。(オーナーが変わってから、イタリア料理系になりました)



他に、ベルリン・フィルの楽団員におすすめレストランを聞いたのですが、タクシー圏内の下記のイタリアンとスペイン料理のお店を薦められました。

https://lasardegna.eatbu.com/?lang=en




《ベルリン州立歌劇場周辺》

オペラ公演後に営業しているレストランは少なくなるのですが、1番おすすめはこの正統的なイタリアンだと思います。

このレストランのシェフやスタッフは全員イタリア人で、イタリア語のほうが通じます。↓のナポリ風のシーフード・パスタが抜群に美味しいです。


ここで、ドイツ料理が出てこないのが不思議に感じる方もいらっしゃる方がいると思いますが、ドイツ料理は昔は比較的美味しいお店があったのですが、コロナで閉店してしまい、このあたりで美味しいと思うドイツ料理(と言っても、バイエルン系が多い)はあまりないです。あえて言うと、歌劇場から徒歩2分のこのお店でしょうか。

ベルリン料理はカレー・ソーセージやミニ・ハンバーグなどありますが、朝食や屋台でも食べれますし、わざわざ、レストランでベルリン料理を食べたくならないです。


脱線になりますが、ベルリンはこの10数年で和食が充実していて、「Ryotei」と言う料亭とは言えないレストランもあるくらいです。

ラーメン中毒の日本人とベルリンに行った時は「Cocolo」や「Makoto」と言うラーメン屋に行きましたが、ここは自家製麺で、餃子も手作りだったと思います。お寿司は韓国系などの美味しくないお寿司屋さんが多いですが、日本人経営のリーズナブルなお寿司屋は「Ishin」でベルリンに数カ所あります↓。


ついでに中華を食べたくなったら、中国大使館前とヨーロッパ・センターにある「Ming Dynastie」が安心できます。

https://europa-center-berlin.de/en/europe-centre-shops/ming-dynasty-2/

ヨーロッパ・センターの隣にはカイザー・ヴィルヘルム記念教会があり、ベルリン訪問の際には必ず、この教会に行きます↓。