東京の花粉飛散は例年より酷いので、薬を2倍以上にしていますが、今日から沖縄におりまして、こちらでは薬は要りません。


先程、N響のコンマス体制が発表されまして、現在のゲスト・コンマスの郷古さんが第1コンマスに、川崎さんがゲスト・コンマスで、昨年からの流れ通りの結果です。今年2月の定期演奏会のコンマスは全て郷古さんだったことを当ブログでは異例であると指摘していましたが↓、この時点で第1コンマスは決まっていたのでしょう。

郷古さんは元々、ソリストとして活躍されていたので、2月を全てN響のコンマスの仕事にしていた点は違和感はありましたが、「ゲスト・コンマス」の肩書きは「試用期間」のような意味合いもあるのでしょうか。ヨーロッパでは一度、正団員として受け入れるとスキャンダルなどがない限り、終身雇用なので、一定期間の試用期間があります。ツアーも含めて日夜共にするメンバーなので、「実力」より「人格」のチェックが重要なのは、企業と同じ論理でしょう。郷古さんは春祭オケのコンマスを担当するそうですので注目です。ゲスト・コンマスに就任される川崎さんは昨日のNHKで放映されたルイージ指揮のN響定期演奏会での「幻想交響曲」ではVnセクションが生き生きと演奏していたので、期待できます。一方で、正コンマスの伊藤さんは退任されますが、ここ2年くらいは伊藤さんは定期演奏会での乗り番が激減し、地方公演を中心に担当されていましたが、伊藤さんのお顔を拝見していると元気が無さそうでしたので、これも既定路線でしょう。また、海外から元ウィーン・フィルのキュッヒルさんやコンセルトヘボウのエシュケナージさんがN響で客演してましたが、円安・渡航費問題の影響なのか、海外勢のコンマス客演は無くなる/減るようです。問題は、東京・春祭のワーグナーのコンマスですね。今年はMETのコンマスの方が担当されるようですが、ワーグナーのコンマスはドイツ語圏での経験がないと、かなり厳しいと思います。さらに、ヤノフスキさんの要求は多いので、これに耐えられるコンマスが必要です。