先日発売された「音楽の友」10月号は「来日演奏家速報2027」と「ザルツブルク音楽祭」レビューが特集されたので一部の特集を読んでみたら、間違いやツッコミどころ満載でした。
「来日演奏家速報」では2027年11月にガッティ指揮「シュターツカペレ・ベルリン」と2度にわたって書かれていますが、「シュターツカペレ・ドレスデン」が正しいです(今秋来日するシュターツカペレ・ベルリンは歌劇場で忙しいので、4年に1回ペースの来日です)。この来日公演は24年にドレスデンの首席指揮者になったガッティとのコンビでの初来日になります。この特集は音楽の友が一部の音楽事業者に取材したもので、全てを網羅していません。来年のラインナップを発表していないオーケストラの公演に関する情報も一部しか掲載されていないので、参考レベルにしかなりません。そのため、筆者が知っている大物アーティスト情報が書かれていないのです。例えば、来年はベルリン・フィルが来日する予定ですが、「音楽の友」には書いてません。こちらについてはクラシックジャーニーのnoteに注目アーティスト情報を随時書いてますので、宜しければご覧ください↓。
また、「来日演奏家速報」と言えばかつては外国人アーティストのことでしたが、近年では海外拠点の日本人アーティストもこの特集で紹介されています。金川真弓(4月・12月)や沖澤のどか(5月N響)と書かれてますが、ここまで網羅するなら、藤田真央や中川優芽花らの在ヨーロッパの日本人演奏家も書いて欲しいですが、そうなるとたくさんいるので、内田光子のように英国籍にした外国籍の演奏家に絞った方が良いかもしれません。沖澤は「5月N響」のみ書かれていますが、実際は京都、松本、青森などの日本国内での仕事が多い印象で、来日演奏家とする基準が意味不明です。彼女のプロフィールに在ベルリンと書いてありますが、ドイツなどのヨーロッパでの仕事があまり無いので、ほぼ日本拠点のアーティストなので、「来日演奏家」枠に入れる必要性には疑問が残ります。
次に、「ザルツブルク音楽祭」の公演レビューは4人の在ヨーロッパの音楽評論家の記事がありますが、中身が薄い上に、在ベルリンの音楽評論家による「ナクソス島のアリアドネ」の読み替え演出の解釈は間違えています。この公演はNHKで放映されますが、記事ではラストシーンでアリアドネが乗る宇宙船が爆破され、「破壊されたのは母なる大地なのか?」などと誤った解釈をしています。正しくは、クラシックジャーニーのnoteを読んで頂くか、NHKの放映で確認してください。
他にも在ベルリンの音楽評論家はK.ペトレンコのデジタルコンサートホールのインタビュー映像を引用してますが、ジャーナリストなら直接インタビューして、一次情報を取ってきてもらいたいものです。以上、2つの特集記事で感じた点ですが、他にも間違いはあるかもしれません。少なくとも1500円払う提供価値はないと思いました。
クラシックジャーニーのnoteは10月末までは月額2000プランで入会でき、半永久的に価格据え置きです。今のところ11月以降からは月額3000円のプランのみとする予定で考えており、8月から10月に入会された読者の方のみに月1本限定記事を公開します。この限定記事は11月以降に入会された方は単品で購入しないと読めません。これは、初期からの読者の方をご贔屓(優遇)にさせて頂くためであります。月額3000円は過去の記事のほとんどが読み放題なので、Netflixのようなビジネスモデルです。また読みたい記事が出てきたら、月額3000円プランで再入会できるようになってます。


