デュモンがやってくる! | クラシック♪インド部のブログ

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西洋クラシック音楽とインドというどうにも関係のなさそうな二つの事柄を中心に語るフリーライター&編集者、高坂はる香のブログ。
ピアノや西洋クラシック音楽とインドというすばらしい文化が刺激しあって何かが生まれる瞬間を妄想しています。

10月の訪れとともにやってきますね、フランソワ・デュモンのリサイタルが。
また10月っていうのがデュモンっぽいよね、5月でも、7月でもなく、紅葉と落ち葉散る、10月。
今回の来日は3回目だそうですが、
これまではコンクールや入賞者ガラコンサートでの来日でしたから、
世の中に意外とたくさん潜伏しているデュモン好きのみなさんにとっては
まさに待望のソロリサイタル!ということになります。
 

2013年9月29日(日)15時 魚沼市小出郷文化会館 大ホール(新潟)
2013年10月1日(火)15時 / 19時30分  Hakuju Hall ワンダフル one アワー 第5回
2013年10月6日(日)15時 秋篠音楽堂(奈良)


どれもオール・ショパン・プログラム。
(以前このブログでオール・ドビュッシープログラムもどこかで弾くと本人が言っていたと書きましたが、どうやら勘違いだった模様。そう言ってたからわたくし自身も期待しちゃってたんだけど…失礼いたしました)

各プログラムの詳細はこちら


東京公演の会場であるHakujuホールの公式サイトには、
6月にテキサスでおこなったインタビューの記事がアップされています。
ショパンのソナタ3番について熱く語るデュモン。「傷つけられた人間の物語」か…。
→こちら


こちら、5位に入賞した2010年ショパンコンクールでの演奏動画。


彼の演奏のおもしろいところ、特にショパンで感じるのは、
ひとつひとつの作品で明確に何か言いたいことがあるらしいことがぐいぐい伝わってくること。
それに共感できるときと、へぇーと思うときと、それは作品によってそれぞれなんだけど、
こういうザ・頑固者の演奏というのは聴いていて本当に飽きません。
…飽きません、というとなんだかさほど褒めてないみたいだけど、
次に何をかましてくるかワクワクするといいましょうか。
(これがドビュッシーやラヴェルになると、しっくり、もんやり、美しくハマるからまた不思議)


デュモンはクライバーンコンクールの後、8月にクリーヴランドコンクールを受け、
3位に入賞、ショパン賞も受賞したそうです。
傍から見ていると、もう活躍しているんだからいいでしょうよ!と思ってしまいますが、
まだまだ、何かを求めているのですね。
今回の入賞でアメリカ大陸進出を果たしたという感じでしょうか。


最近はこのラヴェルのピアノ独奏全曲集がリリースされました。
フランスの雑誌のCD評のことはよくわかりませんが、
DiapasonやTeleramaで高評価を受けたと、ご本人なんだか嬉しそうでしたよ。
ベートーヴェンのピアノトリオ全曲録音ももうすぐリリースされるとのこと。
すでにモーツァルトのピアノソナタ全集もリリースしているし、
デュモンやどうやら“コンプリートほにゃらら”を録音するのが好きなようですね。
というか、この若さで(こう見えても27歳)そういうプロジェクトが次々実現するっていうのもすごい。

ところでこの公演、クラシックソムリエ検定受検者「ソムリエ・フレンズ」のみなさんには、
なんとソムリエ・フレンズ限定ご招待枠に応募できる権利があります。
受検者でメルマガ登録している方には、応募方法等のメルマガが届いていると思いますので、見落とされませぬよう! 締め切りは9月20日金曜日らしい。


本当は、クラシックソムリエ・フレンズを対象に、
終演後、「デュモンを囲んで☆わくわく懇親会」をやりたかったんですが、
どうもあまりにも関係各位の反応がうすかったので断念しました。
なんか楽しそうでしょ、
みんなも、あの穏やかそうな風貌に似合わず、
意外とイイ感じの毒をはく生デュモンを見たいでしょ?
と思ったんですが、そんなマニアックなもんを見たいと思うのは私だけのようでした。残念。