東京春音楽祭! | クラシック♪インド部のブログ

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西洋クラシック音楽とインドというどうにも関係のなさそうな二つの事柄を中心に語るフリーライター&編集者、高坂はる香のブログ。
ピアノや西洋クラシック音楽とインドというすばらしい文化が刺激しあって何かが生まれる瞬間を妄想しています。

3月15日から開催されている東京春音楽祭
も、のこり10日となりました。

今回ちょっとしたお手伝いをしていることもあって、いろいろな公演をじーっくり見ているのですが、

このあとも興味深い公演がいくつもあるので、ちょいとご紹介。




まず、もう本日ですが…

4月5日「ヤーヴォルカイ兄弟」。
ヴァイオリンとチェロのデュオです。



和む外見のふたりですが、最速「熊蜂」を弾いとります。




同じく4月5日「ircam×東京春祭」。


フランス国立音響音楽研究所(ircam)が、最先端の音響技術を使って、

アコースティックの楽器と共演するさまざまな作品を届けてくれるとか。

ある意味、初音ミクで話題になった、冨田勲のイーハトーヴ交響曲的な世界でもあるのよね。
だいぶ雰囲気違うけど。

20:30からのコンサートIIでは、ブーレーズに加え、

野平一郎「息の道~4つのサクソフォンを奏する1人のサクソフォン奏者と電子音響のための」が


東京初演。この説明くさいタイトルからしてヤバそう。

しかも演奏者はサクソフォンの名手、ドラングル!




続いて4月6日は、小曽根真さんと

国立音大の気鋭奏者によるビックバンド「ジェムストーンズ・ジャズ・オーケストラ」のライブ。

会場は水上音楽堂を予定していますが、悪天候の場合は東京文化大ホールに場所を移すみたい。

やっぱり、後半のメインディッシュ、ラプソディ・イン・ブルーが楽しみだよね。

しかも今見たらチケット3,500円なんだ…お手頃価格じゃないの。




翌日4月7日はニュルンベルクのマイスタージンガーがあるけれど、

こちらはすでに完売みたい。初日のほうを聴きましたが、本当に楽しみました。






そして4月13日のTHE男まつり!

浄められた夜 ~若き名手たちによる室内楽の極(きわみ)。


まつりの担い手は以下6人の男たち。

ヴァイオリン:長原幸太、西江辰郎、ヴィオラ:鈴木康浩、大島 亮、チェロ:上森祥平、富岡廉太郎

豪華メンバーで浄夜が炸裂。これはちょっと聴きたいよね。




そして最終日4月14日を飾るのは、ストラヴィンスキーのバレエ

パトリック・ド・バナの新振り付けによる「アポロ」と、

今年で初演から100年を迎える「春の祭典」。こちらはベジャールの振り付けで。

パリのオペラ座で怒号が飛び交い乱闘騒ぎになったっていう、あの初演から100年ってことね。

今じゃ、春の祭典聴いても誰もびっくりして怒鳴ったり人を殴ったりしないでしょ。

人間って、本当に簡単に刺激や新しいものに慣れるものなんだね。






こうしてみると、春祭って、

日本人、外国人、バランスよくいいアーティストが登場していて、

実験的な公演から、なかなか上演機会のない人気作品までいろいろ取り上げていて、

いい仕事してるよな~と思うのです。




世の中の人が求めているものを的確に提供するのって、簡単なようでとても難しい。

さらに言うと、人が無意識に欲しているものを見つけ出して、ドーンと提供するのはもっと難しい。

そういう仕事が、したいよねー。




話がそれましたが、東京春音楽祭、FBやツイッター(があるんだよ)などで

当日券情報など随時アップされているようなので、ぜひチェックしてみてください。