ラ・フォル・ジュルネ&クラシックソムリエブースのこと | クラシック♪インド部のブログ

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西洋クラシック音楽とインドというどうにも関係のなさそうな二つの事柄を中心に語るフリーライター&編集者、高坂はる香のブログ。
ピアノや西洋クラシック音楽とインドというすばらしい文化が刺激しあって何かが生まれる瞬間を妄想しています。

 
もうすぐ始まるラ・フォル・ジュルネ、一体どの公演ならまだチケットがあるのかなぁ?と思って覗いたところ、意外といいのが残ってますね。なんでだ?
そんなわけで、開催直前、個人的なおすすめをいくつかあげてみようと思います。

その前にいくつかお知らせ。
5月5日16時半、ガラス棟地下の展示ホール(チケットの半券があると無料で入れるゾーン!)で、指揮者の曽我大介さんとオーケストラによる、生演奏あり、クラシックソムリエクイズありのイベントが開催されます。なんだかよくわかりませんが、昨年に引き続きわたくしがMCのお相手を務めます。クイズに正解すればなんかもらえるかもしれないし、台本ガン読みの残念なMC姿も見られますので、ぜひみなさまお越しください。
→「曽我大介の知っ得!納得!ソムリエサロン」


ちなみにこれは、クラシックソムリエ協会プレゼンツのイベント。協会は展示ホールにブースも出しています。こちらでは、クラシックソムリエ検定「公式テキスト」と「公式問題集」が、会場販売限定のカワユイ缶バッチ1個つきで購入できます。なかなか、カワユイんですよ、これが。

(こんな感じのバッヂが出来上がってくる予定。良い感じです)


そのうえ、このブースでは、ソムリエ協会のお仲間の「BROWN'S」さんのLFJスペシャルブレンドのコーヒーも販売されます。サティのピアノ曲”Pieces Froides”(冷たい小品)をイメージしてちょっとミントのフレーバーが入ったコーヒー、それから天然桜フレーバーのコーヒーもあり。こちらの桜フレーバーは去年も販売されてましたが、クセになる香りでね。自分は多分今年も買いだめしてしまいそう。
 
(Borwn's cafe & Beans より)



さて、本題へ。
現在チケットありとなっている公演の中から、目についたものを挙げていきたいと思います。
説明が、長かったり、短かったり、気まぐれですけどご容赦ください。

まず、ボリス・ベレゾフスキーのフランスもの!(5月4日、公演番号175)
これはナントで同プログラムを聴いてきているわけですが、正直、聴くまでは「きっとパワフルでピアノゆさゆさしちゃういつものベレゾフスキーなフランスものなのかな?」くらいに思っていたんです。しかしこれが、最初のラヴェルの夜のガスパールから、思いのほかふんわりやさしく、暗いトンネルに響くような深い音。ところがどっこい、ふと気が付くと、ラヴェルではキレキレのリズム感とともに、いつものガッツリ系ベレゾフスキーの音楽になっています。心地よく耳を傾けるうち、はっと気が付くと、あれ、いつものベレゾフスキー・ワールド!やられた!という、楽しい展開が期待できるでしょう。

それから、カニサレスのアランフェス協奏曲(5月5日、公演番号341)。
「セニョリータ、知ってたかい?ギターってのは、こうやって泣き歌うものなんだぜ……」と言わんばかり。
カニサレスの兄貴のアランフェス協奏曲は、ぜひ聴いておくとよいと思います。
この人、真顔で「楽譜の音符のうしろには眠り姫が眠っているので、素敵なキスをして起こしてあげないといけないんだ」って言ってました。そんなもんが楽譜のうしろに眠ってたとはねぇ…。まったく。

あとこれも気になるよね。
クン=ウー・パイク (ピアノ)、レジス・パスキエ (ヴァイオリン)、プラジャーク弦楽四重奏団 (弦楽四重奏)の公演。(5月4日、公演番号237/5月5日、公演番号324)

そして、カスタネットのルセロ・テナの出る公演が残っている!(5月4日公演番号212/5月5日、公演番号316)
とくに5日のファイナルコンサートの方は、われわれナント取材組が、聴いてハマっていろいろなところでおすすめしまくっている、カルイ指揮ラムルー管のボレロもセットで聴けますからね。買いです。ちょっと夜遅い公演だけど、翌日も振替休日だし、いいでしょ。

それで話をルセロ・テナに戻しますと。
彼女は世界を代表するカスタネットの女王なのです。ちいさいおばさんが、ちいさい楽器をもってステージに現れるわけですが、演奏が始まると、きゅーんと持っていかれます。
これも、ナントで聴いてきました。あの乾いたカタカタという音がホールの隅々まで響き渡って、理由はわかりませんがものすごく興奮してくるのです。客席もオケもみんな興奮しているのがわかるんですよ。これぞ、祭り!もしかすると、このファイナルコンサートひとつ聴けば、今年のLFJについて、けっこう語れるかもしれない。

ちなみにテナさん、なんと5日11時半、展示ホールのステージで、「カスタネットマジック!~フラメンコ・カスタネットってなぁに?」にも登場するそうです。テナさんのカスタネット談義が聴けるみたいですよ。アツいよ。しかも、カスタネットを持参すると、客席からカスタネットたたきに参加できるタイミングがあるらしい。
で、突然ですが、このテナさんの若いときのインタビュー、ぜひ見てほしい。

このほかにももちろんいっぱい紹介したい公演はあるんです。
ヴォックス・クラマンティスとか、アンサンブルアンテルコンタンポランとか、ムジカニゲラとか、小山実稚恵さんとか、村治香織さんが出る公演もまだチケットあったし…。

というわけで、そのあたりはこちらのCDジャーナルの特設ページをぜひともご参照くださいませ。自分は例によってピアノのことばっかり書いてますが、他のライターさんたちがさまざまな視点でいろいろな公演を網羅していて、いい感じのページです。
→CDジャーナルLFJ特設ページ