今日は、初釜式でした。
毎年、この季節の京都の朝は、張りつめるように冷えます。
そんな中、着物を着て、ご挨拶をして、初釜式を迎えると、
気持ちがシャッキリするんですよね~
新春をお祝いする初釜のしつらえは、毎年のお楽しみ。
今年は、なんと今から400年ほど前につくられた釜が使われました!
お茶のお道具は、歴史をつなぎ、今日まで大切に使われてきたものたち。
もしかしたら、お家断絶や戦火を逃れ、また次の家へと引き継がれてきたのかもしれません。
そんな釜で湯をわかし、当時の、そして歴代の人々と同じように
今のわたしたちがお茶がいただけるということが
なんとも不思議なことのようで、
そして、本当にありがたいことだなぁ…。
日ごろは、自分の“今”にばかりに夢中になります。
それも、当たり前のこと。(とわたしは思ってます)
けれど、歴史の中を生き、静かに存在する釜を前に、
わたし達もまた、歴史の中にいるんだ…と、語ってくれているようでした。