炭鉱のカナリア | 阿蘇の国のクララ

 

10月23日(日)...

 

「ブルーちゃんに、ニンジンを!」

 

「わかってる♪」

 

「ヒツジって、ニンジン食べたっけ?」

 

「パパ、残してる...」

 

「クー♪」

 

青葉の瀬

 

20日夜、何気に

NHKBS「歌える!青春のベストヒット!」

を観ていたら、

武田鉄矢さんがこんな話をしていました。

 

「イギリスかどこかの炭鉱では、

新しく石炭を掘るとき、

カナリアを入れた鳥かごを持って

先頭が坑道に入って行きます。

悪いガスが満ちていると

カナリアは死んでしまう。

そのことで

坑道の安全を確認するんだけれど、

井上陽水の歌は、

炭鉱のカナリアの歌ではないか。

暗い時代の中で

危険物に最も早く反応してくれるカナリアは

井上陽水という名前ではないか...

(故 筑紫哲也さんとのエピソード)

 

陽水さんを上手く言い当てている

社会部の人の言葉だなと...」

 

いまの子どもたちは、

まるでいじめられた動物のように、

いつもフラストレーションがたまっています。

 

だから、急にガッと

噛んだりすることがあります。

 

自分は噛もうと思っていないのに、

訳が分からないうちに噛んでしまう。

 

犬でも短い鎖でずっと

つなぎっ放しにしていると、

人を噛むようになります。

 

サルでもニワトリでも

小さなゲージに入れて

騒音にさらされると、

危険な生き物に変わる。

 

今の子どもたちの周りには、

本当に美しいものや

きれいな自然がなくなっています。

 

自然がなければ想像力も殺され、

豊かな感性は育ちません。

 

薬漬けにされて治るあてをなくし

痩せた体合わせどんな恋をしているの?

 

地球上のサンソ、チッソ、二酸化炭素は

森の花の園にどんな風を送ってるの?

 

(最後のニュース・井上陽水)

 

...いまの子どもたちは、

炭鉱のカナリアではないだろうか。