想いは受け継がれる | 阿蘇の国のクララ

 

10月20日(木)5時半...

 

秋らしい高い青空に恵まれた朝。

 

長者原ヘルスセンターの裏から

白水川を渡り、

タデ原湿原の木道を進み、

大船山へと進みました。

 

歩行時間、8時間40分。

 

走行距離、15kmという

ロングルートに挑戦です。

 

「昨日、一日中寝かされていたのは、

こういうことだったのね」

 

ママはひとり後から出発し、

法華院温泉山荘まで登って

私たちの下山を待ちます。

 

坊ガツル、7時半

 

キャンプ場から

大船山への登りへと進路をとります。

 

じわじわと高度を上げていきました。

 

あまりの急勾配に

パパは「きちー!」と

声を上げました。

 

パパにつられて、

私も真上に目をやりました。

 

「クー!」

 

「パパ、一緒にがんばろうね♪」

 

がんばろう、がんばろう。

 

がんばれ、がんばれ。

 

山頂はたくさんの登山者でにぎわっていました。

 

大船山山頂(1786.2m)、午前9時半。

 

「クーちゃん、お帰り!楽しかった?」

 

「きつかった...」

 

「がんばったね♪」

 

法華院温泉山荘

 

「パパもやったね♪」

 

「うん、ママもひとりでよく来れたね♪」

 

「どこでも寝ちゃう。クララらしいな」

 

「アリスは全然、寝なかったのにね。

いつもパパを見てた」

 

「アリスもクララも

たくさんの奇跡を運んでくれたね」

 

「みんなの想いはちゃんと受け継がれるよ♪

犬の奇跡ってすごいんだから」

 

「つぎはどこに登ろうか?」

 

「クー!」