奇跡の集落 | 阿蘇の国のクララ

 

4月14日(木)...

 

「ママ、クロくんがまた来てる!」

 

「クロくん、アリスおねえちゃんならいないよ」

 

「いるよ!匂いがするもん。ちゃんといる...」

 

俵山展望所

 

熊本地震から今日で6年になりました。

 

6年前の4月14日と16日の

2度にわたる震度7の揺れによって

熊本市や益城町など40の市町村で

合わせて19万8,255戸の住宅が

全半壊するなどの被害が出た他、

大分県の災害関連死を含めて

276人が犠牲となりました。

 

南阿蘇村立野では

大規模な土砂崩れが起き、

阿蘇大橋が崩落した他、

国道57号線や豊肥本線などが被害を受け、

阿蘇地域は孤立しました。

 

「いつでも逃げ出せるように、

一緒に寝ようね」

 

2016年4月、アリスと

 

「パパね、私のことほっといて、

アリスを抱いて逃げたのよ」

 

「アリスおねえちゃんのことが

大好きだったんだね」

 

「...私より?」

 

「きっとね♪」

 

「地震なんてもう来なければいいのに...」

 

「クー」

 

西原村へ...

 

塩井社水源(西原村小森大切畑)

 

下流の集落は、各戸、年1万円で使い放題です。

 

その集落は「奇跡の集落」として有名です。

 

熊本地震で34棟中30棟が全壊、

9人が家の下敷きになりましたが、

住民が屋根をのこぎりで切るなどして

全員救出したことでそう呼ばれています。

 

塩井社水源の水は、

「奇跡の集落」の呼び水。

 

私たちは毎日飲んでいます。

 

災害が起きると

ライフラインが止まったり、

食料が手に入りにくくなります。

 

そんなときの備蓄は...

 

必用な水は

1日1人3リットル、

最低3日分。

 

電気・ガスが止まった時の備え...

電池

充電器

ガスボンベ

 

「また見つけた♪」

 

たくさんの悲しみを抱いて、

たくさんの涙を流して、

それでもがむしゃらにあがきながら

苦しみを乗り越えて、

なんとか前を向いて生きている人たちを、

幸せにしてあげてください。

 

どうか神様、お願いします。