むかしの花。それが見える。 | 阿蘇の国のクララ

 

8月28日(土)...

 

「ボディソープとシャンプーでいい?」

 

南阿蘇セレクト

 

 

「チーズフランスでいい?」

 

めるころパン工房

 

「クー!」

 

「...チーズフランス、売り切れですか?」

 

「ジャージーブレッドしかなかった」

 

「クゥ♪」

 

新阿蘇大橋

 

龍の通り道

 

「寝てていいよ♪」

 

「クーちゃん♪」

 

「グゥ...」

 

城山展望所

 

「パパがね、ヒゴタイ公園で

幸せを呼ぶ青いハチを探したいんだって」

 

「クー♪」

 

やまなみハイウェイ

 

「急がないと、

青いハチ、おうちに帰っちゃうよ!」

 

午後6時

 

「クー!」

 

ヒゴタイ公園

 

「逃げた...」

 

「ピュー」

 

「クー...、結局、

最初に見た1匹だけだったね?

写真も撮れなかった...」

 

「パパも探したけど、いなかったみたい。

また来ればいいよ」

 

ママはそう言って目を細めました。

 

花を見ると、

むかしの花を思い出します。

 

いまの花だけじゃなくて、

花の向こうに、

去年の花、一昨年の花、

ずっとむかしの花まで

重なって見えてきます。

 

前の花を思い出して、

その時の気持ちもよみがえってきます。

 

あんなこともあったなあ、って。

 

いまの花の向こうに

むかしの花が見える。

 

だから年を重ねるごとに

どんどん美しく見えるようになる。

 

見えない花...

 

ほんとはそこにないはずの花。

 

むかしの花。

 

それが見える。

 

2020年10月

 

遠くの山々はすでに

暗闇との境目をなくしていました。

 

あいちゃん...、凄いよ。

 

泣かされたよ。

 

あいちゃんは、みんなの、

あいだね。

 

もっと元気になりますように。

 

「幸せを呼ぶ青いハチは、

サラパパさんのあいちゃんのところに

飛んで行ったんだ」