飛行石の光りのように | 阿蘇の国のクララ

 

ある夜、

少女が空から降ってきた...

 

少女の名はアリス。

 

ラピュタの道

 

8月27日(金)...

 

「晴れてる。

そうだ、ラピュタの...

ロボット兵見たくない?」

 

パパが言いました。

 

「見たい!」

 

ママと同時に声をあげました。

 

道の駅 宇目

 

唄げんか大橋

 

「もうすぐ...」

 

「確かこの辺り」

 

延岡市北川町

 

「カラカラ...」

 

コダマ

 

「みんな、静かに...!?誰かクル...」

 

ヤックル

 

 

「クーちゃんだよ♪」

 

「阿蘇の国のクララちゃんかい?」

 

「クー♪」

 

「おいで、一緒に遊ぼう♪」

 

ロボット兵

 

「歓迎されちゃった♪」

 

「近くには、ととろもいるよ♪」

 

ととろ入口

 

アリスとママ。

 

出会いを果たした親子が、

互いの

かけがえのないひとり

として認識するのに

時間はかからなかった。

 

なにげない日常の積み重ねの中で、

アリスはママによって安らぎを、

ママはアリスよってときめきを

得続けることができました。

 

ととろのバス停

 

「アリスが空から降りてきたとき、

どきどきしたんだ。

きっと素敵なことが始まったんだって」

 

(ママ...)

 

「心配しないで。クララもそうだから。

クララがいないと生きられないのよ」

 

今、クララとママの心は、

まるで天空のラピュタを指し示す

飛行石の光りのように、

ぴたりとひとつの方向を向いて

鎮まっている。

 

「クー!」