愛していける自信がある | 阿蘇の国のクララ

 

8月22日(日)...

 

四季見茶家

 

「なんにする?」

 

「ぼくは、冬」

 

「すいませ~ん!冬と秋を」

 

 

 

「...美味しいね♪」

 

神楽苑

 

「なんにしましょうか?」

 

「そばソフトクリームを♪」

 

気がついた時には

夕日はもうすぐ山の向こうに

沈もうとしていました。

 

街灯もないから、この辺りは

あれよあれよという間に暗くなります。

 

「...どこに向かってるの?」

 

「池山水源よ」

 

「暗くなっちゃうから危ないよ?」

 

私が言うと、

ママは水源を見つめました。

 

「そろそろライトアップされるの」

 

「...これ、見て」

 

それは、私が想像していた、

池に少し青が混ざったような

そんなものではなく、

透き通るような青色でした。

 

「わぁ...」

 

「奇麗...」

 

ママと私は、

息を吐くように自然と

言葉を漏らしました。

 

この感動を共有するように

微笑み合いました。

 

未来なんて、どうなるか分からない。

 

だけど願わくば、

私は幸せな未来だけを

見続けていたい。

 

悲しい未来なんて、考えたくない。

 

不安な思いなんてしたくない。

 

そんな未来を、

ママと叶えられたらいいなと思う。

 

ママとなら、

笑っていられると思うんだ。

 

愛していける自信がある。