出会えてよかったとさえ思えました | 阿蘇の国のクララ

 

8月20日(金)...

 

南郷谷

 

「...晴れた~♪」

 

昼過ぎから天気はよくなって、

午後は立っているだけで

汗ばむ陽気でした。

 

「暑いから、川に行こうね♪」

 

「クー♪」

 

「ママ、ライオンみたいな雲!」

 

「クーちゃん、今日モー川?」

 

「そうだよ♪」

 

 

 

 

「ほんとうに気持ちのいい天気。

夏の沢は最高!ね、クララ」

 

くっきりとした青い空。

 

透明度の高い沢。

 

色濃く繁る緑。

 

「クー!」

 

私はうなずいて、景色を見渡しました。

 

三人の世界にひたれて楽しい...

 

三人で静寂の中を生きるのも

悪くありませんでした。

 

「クーちゃんたら、ぬいぐるみみたい♪」

 

ママがクスクスと笑っていました。

 

とたんにありがたい気持ちになりました。

 

出会えてよかったとさえ思えました。

 

「クーちゃん、パパがまだ遊ぶんだって♪」

 

俵山展望所

 

8月の夕日がさんさんと照らしていました。

 

「まぶしい」

 

「ねぇ、ママ。

ママの一貫した明るさと軽さはなんなの?」

 

「そうね、パパがどんなときでも明るいから」

 

レストランしん(西原村)

 

「ボワジョリと

龍駿園(りゅうしゅうえん)。

それから、

レストランしんは、

ぼくたちにとっての

なくてはならないベスト3だね」

 

鼻息荒くパパが言いました。

 

「キャベツとご飯おかわり...。

帰りにオオクワガタ探してもいい?」

 

パパはもごもごと言いました。