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「ママレボ編集長通信No6」より
 原発事故以降、おもに首都圏の大人や子ども合わせて、のべ1,500人の血液検査や甲状腺エコー検査を行ってきた三田医院(東京都小平市)。
 事故から2年半経過しようとしている今、三田医院の三田茂院長に、血液検査の結果から見えてきたことをお聞きしました。

◇放射線の影響がわかる「白血球分画」という検査
Q 三田医院で行っている検査について、詳しく教えてください。
三田;当医院では、201110月ごろから、「白血球分画はっけっきゅうぶんかく」を含む血液検査と、甲状腺エコー検査を実施してきました。
 白血球は、5種類の球(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球)からできているのですが、その5種類の割合を調べるための検査を「白血球分画」と言います。


 放射線をたくさん浴びる仕事に携わっている人は、毎年「電離放射線健康診断」という検診を受けなければならないのですが、その電離放射線健康診断の項目の中心が「白血球分画」です。
 今、甲状腺エコー検査のことばかりクローズアップされていますが、放射線の影響を調べるためには、むしろこの「白血球分画」の検査をする必要があると思っています。


Qつまり「白血球分画」を調べることで、人体が受けた放射線の影響がわかるということでしょうか。

三田;ええ。血液は「骨髄」で作られていますが、骨髄は放射線の影響を受けやすい臓器のひとつです。そのため、放射線の影響を強く受けると、骨髄で作られる血球の質や、割合に変化が生じるのです。
 白血球分画の値は、体にちょっとした炎症があっても変動しやすいので、当院ではあらかじめ炎症反応がないか肝機能の状態は正常か、といったことを調べ、状態が良くない場合は回復してから再検査してもらうことにしています。
 同じ地域で数百人、数千人の白血球分画を調べることによって、その地域の傾向がわかります。つまり、数値の平均が良くないエリアは、「ここには住み続けないほうが良い」といった行動の指針にできる結果が得られるのではないでしょうか。

 ちなみに、今、福島県で実施されている福島県民健康管理調査の中でも、原発事故当時、政府が定めた避難区域等に居住していた住民に対してのみ、この「白血球分画」の検査が行われています。
しかし本来は、福島県はもちろん北関東や首都圏の住民まで、「白血球分画」の検査をすべきだと思います。

 
◇「好中球」の値が平均値を下回っている
Q 子どもたちの「白血球分画」の数値に変化が起きているそうですね。

三田;はい。当院に検査に訪れる子どもは、ほとんどが東京や千葉、神奈川、埼玉、北関東などのエリアに住んでいますが、これらの子どもの白血球中の「好中球」の割合が、明らかに減少してきています。 
 医者の一般的な教科書である「小児・思春期診療最新マニュアル」(日本医師会編)には、小学生の「好中球」の基準値は、30005000と記されています。つまり、3000が基準値の下限値なのですが、事故以降、当院に検査しにやってくる小学生の平均値は2500にまで下がってきているのです。4000くらいの値の子どもが最も多いのが正常なのですが、分布図を見てみると、ピーク値が全体的にずれてきているのです。(イメージ図参照)
 繰り返しますが、「好中球」の値は、「小児・思春期診療最新マニュアル」に記されているように、健康な小学生なら30005000であることが望ましいのです。 しかし、当院に検査に来る子どもたちの平均値は、下限値の3000を切って2500まで下がってしまいました。これは、非常に問題ではないかと思います。





Q 白血球に占める「好中球」の割合が減少することで、どんな弊害が生まれるのでしょうか。

三田;よく、「好中球」の減少=免疫力の低下、と考える人がいるのですが、そうではありません。「好中球」というのは、通常、白血球全体の約60%を占めており、体内に侵入した細菌やカビなどを内部に取り込んで殺菌する働きをしています。「好中球」は、いわば免疫の中の「最後のとりで」であり、その前段階でいくつも菌などを抑える働きをしているシステムがあるのです。だから、「好中球」が減ったからといって風邪をひきやすくなるとか、感染症にかかりやすくなるといったわけではないのです。
 ただ、「好中球」の値があまりに低いと、風邪をひいて万が一こじらせたときに敗血症になったりと、命取りになりかねないので注意が必要なのです。

Q 「好中球」の値が下がると、具体的にどのような症状が現れるのですか?

三田;「好中球」の値が低いからといって、必ずしも子どもたちの具合が悪かったり、すぐに病気になったりするかというと、そうではありません。先ほど申し上げたように、病気になってこじらせてしまった場合に重篤な状態になる可能性が高くなるということです。

 また、数値の異変だけでなく身体的な異変もあります。
 2011年の夏は目が充血して真っ赤になっている子どもが多かった。一番多いのは、目の下にクマがある子ども。副鼻腔炎などもふえました。副鼻腔炎は、以前は治療すればすぐに治っていたのですが、軽いぜんそくを伴うような副鼻腔炎が長引くケースがふえています。そういう子どもでも、西のほうで保養するとよくなっています。


◇できれば、東日本から移住してほしい
Q 「好中球」の値が下がるということは、放射能汚染の影響なんでしょうか。

三田;東京でも福島原発由来の放射性物質は飛散してきましたし、汚染されたゴミが大量に燃やされていますから、呼吸によって空気中に含まれている放射性物質を取り込んでいる可能性は否定できないと思っています。何度も言いますが、原発事故以降、大量の放射性物質が放出されたわけですから、医者は、それまでとは違う症状がふえた場合「まず放射線の影響を考えてみる」というのが本来あるべき姿勢だと思います。

Q 「好中球」の値が低かった場合、どうすればいいのでしょうか。

三田;当院で検査する子どもの数値を見ている限り、たとえ「好中球」の値が低くても、西の方面へ最低でも2週間以上保養に出れば、多くの場合、数値は回復する傾向が見られます。
 「好中球」が1000くらいしかなかった子どもも、長野県に避難した後に検査したら、正常値の4000くらいに戻っていました。たまに、「好中球」がゼロという子どももいるのですが、その子でも九州に避難して2カ月くらいしたら2000くらいまで戻り、その後しばらくして4000まで回復しました。
 しかしあまりに値が低い場合は、西へ避難をしても平均値の4000にまで回復しづらい子どももいます。ですから、数値に異変があった場合は、できるだけすみやかに汚染されていない土地へ保養や避難していただくようおすすめしています。
 数週間単位でも、こまめに保養に出ている子どもの数値は比較的安定していますからね。
 しかし本当は、できれば東日本から移住していただきたい、と私自身は思っています。
 それは子どもだけでなく、大人にとっても同じです。

Q 大人の「数値」にも異変が起きているということでしょうか?

三田;大人の場合、血液検査の数値に目立った変化が生じているわけではありませんが、日々診療するなかで、来院される患者さんの状態が明らかに原発事故前とは変わってきています。 
 ご高齢者のぜんそくが、とにかく治りづらくなっている。薬でコントロールできていた人が、効かなくなっているのです。また、今まで症例の少なかった病気で来院する人がふえています。たとえば、リウマチ性多発筋痛症という50代以上がかかりやすい病気があるのですが、この病気は10万人に1.7人くらいがかかる病気です。
 当院が立地している小平市は、人口約18万人ですから、年にひとりかふたりの計算ですよね。3.11前は、一年にひとり当院で診るか診ないか程度だったのですが、今は同時期に10人以上もの患者が治療中です。
 
Q 甲状腺エコー検査の傾向についてはいかがですか?

三田;当院で検査する限り、子どもたちの中に深刻な状態の子どもはいませんでした。ただ、30代のお母さんたちの間で、この間2名ほど甲状腺ガンが見つかりました。もともと、女性のほうが甲状腺の疾病にかかりやすいのですが、原発事故による放射性物質の汚染によって、一生大きくならずにすんだはずの結節がガン化してしまった、という可能性はあるのかもしれません。
 また、今までは長年かかって成長したガンが高齢になって見つかっていただけで、じつは若いうちから一定数の微小ガンは存在するのかもしれない。詳細な検査をすることで、これを探り当ててしまったのかもしれないとも思います。
 しかし、チェルノブイリ原発事故のときも、事故から10年後には大人の甲状腺ガンもふえていましたから、子どもだけでなく大人も定期的に検査をする必要があるのではないでしょうか。
 

◇医者たちに立ち上がってもらいたい
Q チェルノブイリ原発事故の後も、地元の医者は患者の異変を察知していたようですね

三田;ええ、地域の患者さんをていねいに診ている医者なら、異変に気づくと思います。
ただ、患者さんひとり一人の被ばく量はわかりませんから、放射線との因果関係を立証するのは非常にむずかしい。
 今までの常識からすると、放射線を浴びた人と浴びていない人をグループ分けして調査をしなければならないのですが、そもそも首都圏の人たちがどれくらい放射線を浴びたのかも明らかにされていません。また、比較するグループについても、健康体の子どもたちを何百人も連れてきて採血しなくてはなりませんから、医者が個人的にできる範囲を超えています。
 つまり現状では、権威のある科学雑誌に掲載されるような「科学的データ」をとることは不可能なんです。とはいえ、明らかに異変が生じているのに、放っておくことも医者としてできません。

 だから、私は3.11以降、何度も医者のグループに「子どもたちの血液検査をしてください」と呼びかけてきましたが、なんの根拠もなく「放射線の影響なんてありません」と言われ、なかなか理解が得られませんでした。こういう検査は、20年、30年積み重ねていかないとわかりません。これまでの大事な2年半はすでに過ぎ去ってしまいましたが、ベラルーシやウクライナなどでもすでにデータは発表されているのですから、医者は、きちんと放射線が体に与える影響を学んで、患者の声に耳を傾け、そして調査をしてもらいたいと思っています。

Q 血液検査を受けたい場合には、どうしたらいいでしょうか。

三田;できれば、近所の病院か、かかりつけ医に行って「放射線の影響が心配なので、血液検査をしてください」と、率直にお願いしてみてください。イヤな顔をする医者もいると思いますが、そうやって少しずつ医者の意識を変えていってほしいと思います。できれば、甲状腺エコー検査と合わせて、一年に一度受けることをおすすめします。
 血液検査の必要項目は以下にあげましたので、病院で検査を依頼するときの参考にしてください。

<必要な血液検査項目>
・血算(白血球数、赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビン、血小板数、白血球分画)

・血液生化学(AST, ALT, γ-GTP, TG, HDL-C, LDL-C, HbA1c, 空腹時血糖血清クレアチニン,尿酸)
・甲状腺機能検査(FT4, TSH
CRP(炎症を調べる)                           


                                   (三田医院 院長 三田茂さん)


                              聞き手/ママレボ@和田秀子


NEW ! 「脱原発の日」のブログより
テーマ:
脱原発の日のブログ

鉛で、汚染水を発生させず、放射線も低下させる方法

ラジエターとは必要のない熱を外部に放熱する装置で、クルマのエンジンを冷やすのにも使います。山田教授のアイディアは、水で冷やすのではなく、熱の伝わり方が水の10倍もある鉄でできた格納容器そのものを、空冷ラジエターとして使います。

山田教授は原子核物理、加速器、放射光の...専門家で、特に量子力学の分野できわめて優れた実績があります(詳細は下記URL★)。

●手順 
①一定の水圧をかけた水とともに、鉛の粉末あるいは微小なボールを冷却水投入口から投入します。鉛は水流にそって圧力容器、格納容器、そして破損口から外部に流れます。この過程で水より重たい鉛は、溶けた核燃料に落ち、全体を少しずつおおいます。

②おおいかぶさった鉛の量が増えて、燃料が水と接触しなくなると燃料の温度が上がり、鉛は溶けだし(300℃程度で)さらにスムーズに燃料全体をおおいます。この段階でも、放射能が冷却水に移る割合が減るでしょう。

③燃料の量と、鉛の量が理想的な状況になると、水を止めます。すると比熱(温度を上げる必要なエネルギー)が小さい鉛は、熱を効率よく格納容器(鉄)に伝えます。鉄も比熱が小さいので、格納容器全体から放熱がおきます。夏でも格納容器の温度が200℃以下で平衡状態に達します。つまり温度はそれ以上には上がりません。冬場とか雨が降れば40度以下で安定します。


●メリット
1)冷却水(地下水と別に400トン/日)による汚染水がなくなる 
2)上記汚染水がなくなると、地下水の汚染も激減する 
3)空冷なので維持費が掛からない
4)鉛によって放射線が遮断される 
5)核分裂の連鎖反応を起こさせる水がないので安全
6)100トン程度の鉛を投入するだけなので安価

政府・東電は、いまだ具体的な対策を何ら用意できません。日々、危険が急速に拡大しています。山田教授はこのアイディアを事故のあった年、2011年6月11日から政府に訴えているのです。

【さようなら原発1000万人アクション】
•講演 小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)
•発言 澤地久枝氏(ノンフィクション作家、主催呼びかけ人)
•発言 内橋克人氏(経済評論家、主催呼びかけ人)
•閉会あいさつ 落合恵子氏(作家、主催呼びかけ人)


NEW ! 「脱原発の日」のブログより
テーマ:
【参考】
IWJの動画アーカイブ
「大飯原発敷地内に活断層は存在する」~渡辺満久東洋大学教授インタビュー
(聞き手:ぎぎまき記者)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/99778

『原発と活断層~「想定外」は許されない』(鈴木康弘著、岩波書店)
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/4/0296120.html
「原発建設における審査体制の不備や科学の誤用を厳しく指摘してきた著者が、
原子力規制委員会でのこれまでの議論を紹介しつつ、問題点を検証する」

---------------以下、転送---------------------

皆様へ
美浜の会の島田です。重複失礼します。

大飯破砕帯の強引な幕引きに対して、昨日、6団体で共同声明を出しました。
マスコミでは、何の問題もなく「活断層ではない」と判断したかのように報道さ
れていますが、
実態は、重要な問題に蓋をして押し切りました。

下記から拡散歓迎です。よろしくお願いします。

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共同声明

大飯原発破砕帯-「活断層ではない」との強引な幕引きは許せない
http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/kyoudou_appeal20130903.pdf
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9月2日の大飯破砕帯に関する第6回評価会合を前に、「関電任せの調査では
なく、規制委員会の責任でトレンチ掘削」等を求める緊急ネット署名は4日間で
4,304筆が集まり、同趣旨の19名の国会議員署名も提出された。脱原発弁
護団全国連絡会も8月30日に同趣旨の声明(※1)を出していた。

しかし、9月2日の会合で、島﨑委員長代理は、会議の最後に「一定の方向性
が出た」と語り、暗黙のうちにF-6破砕帯は「活断層ではない」とした。今後
は、9月中に規制庁が評価書案を提出し、有識者会合と他の有識者によるピア・
レビューを実施し、評価書をまとめるという。

2日の評価会合では、「活断層ではない」と断定できる明確な証拠は示されて
いない。さらに、F-6の連続性についても複数の委員から疑問が出された。こ
のような状況で、「活断層ではない」と断定することは、新基準に照らせば許さ
れることではない。

◆山頂トレンチ破砕帯の活動時期・・・関電自らが証拠不十分を認める

非常用取水路(耐震Sクラス)の近くを通る山頂トレンチの破砕帯の活動時期
について、関西電力は南側トレンチ破砕帯より古い時期のものだと主張した。し
かし、関電が「根拠」とした鉱物の含有量のデータについて、重松委員からは
「推定結果に誤差がある」「データが少なく、少ないもので断定していいのか」
等の疑問が出された。これに対して関電は「そのとおりで、ご指摘のようにデー
タは多くなく・・」と自ら、証拠不十分であることを認めている。しかし結局、
重松委員は「妥当」としてしまった。

山頂トレンチの破砕帯の上に地層はなく、地層の変位によって破砕帯の活動年
代を決めることができない場合は、「極めて軟弱な破砕帯」であるという「性状
等」によって安全側に判断することになっている。しかし、このような議論は行
われなかった。

◆F-6の連続性・・・引き続き複数の委員から疑問が出された

F-6の連続性については、渡辺委員や廣内委員から前回に引き続き「F-6
の連続性は本当にこれでいいのか」と何度も疑問が出された。ボーリングデータ
をつないだだけの関電の評価では、当然にいくつかの連続性の可能性が考えられ
る。委員からは、ボーリングデータからしても南側トレンチの西側付近に「F-
6」がつながっている可能性について指摘が続いた。この問題は、そもそも300
mの南側トレンチを掘るように島﨑委員長代理から求められたにもかかわらず、
関電は70mの短いトレンチしか掘らず、トレンチの真ん中に出てくるはずの破砕
帯はその東端にでてきた。「F-6を取り逃がしてしまった」(島﨑委員長代
理)という関電のずさんな調査に原因がある。委員の疑問に答えるためには、ト
レンチを掘るなどして実際に確認する以外にない。しかし、委員からの疑問が出
ているにもかかわらず、2日の評価会合では、関電の主張する「新たなF-6」
を認める形にしてしまった。

これについて島﨑委員長代理は、最後に関電に対して「委員から要求があれ
ば、ボーリング等の追加調査をやってもらうこともある」とだけ発言し、「一定
の方向性が出た」と強引に議論をまとめてしまった。

◆「従来のF-6」と「新たなF-6」の整合性について説明なし

廣内委員は7月の評価会合から、関電の「従来のF-6」と「新たなF-6」
の食い違いについて関電に釈明を求めていた。2日の評価会合で関電は、「以前
はこうでした。今回はこうです」とただ資料を示すだけだった。関電は、なぜ設
置許可申請当時に台場浜までF-6が延びていると判断していたのか等について
の説明は一切しなかった。

この問題は、F-6に限らず、関電の当初の断層調査に根本的な問題があるの
ではないのかという根源的な問題にも通ずる。委員の度重なる要求に対して、関
電はこの問題に蓋をしたままだ。

さらに、敷地内破砕帯と密接な関係をもつ海成段丘面の高度変化等々、敷地近
傍の3つの活断層(FoA-FoB-熊川断層)の連動による変形帯の上盤に大飯原発
が存在すること等については、議論の対象外とされてしまった。

関電は、高浜原発3・4号の再稼働審査が津波問題で行き詰まっている中で、
破砕帯問題をクリアして、大飯原発の定期検査後の再稼働を進めようとしてい
る。大飯3号は3日未明に運転を停止し、大飯4号は15日から定検に入る。全
国の原発は再度「ゼロ」を迎える。このような「事情」の下で会合は、不明確な
点を棚上げにしたまま強引に幕引きを図ったのである。

今後、大飯破砕帯問題については、規制庁の評価書案やピア・レビュー等を厳
しく監視していこう。他方、福島第一原発の汚染水問題はますます深刻さの度合
いを深め海の汚染は進み、海外からも政府と東電に批判の声が強まっている。再
稼働審査や原発輸出どころではない。また、復興庁の「子ども・被災者支援法」
の基本方針案は被災者の声を聞くこともなく、支援の中身を骨抜きにしようとし
ている。
これら多くの課題について、全国の力を合わせ取り組みを強めて行こう。
東電、費用公表に難色 「四方遮水壁 1000億円規模」

2013年9月3日 東京新聞夕刊


 東京電力福島第一原発の汚染水問題で、福島県民らでつくる福島原発告訴団は三日、東電が汚染水対策として原発地下の四方に遮水壁を造るのが「最も有力」と位置付けながら、一千億円規模の費用や着工時期を公表しない方針を記していた内部文書を入手したと発表した。遮水壁は結局、海側にしか設置されていない。 
 告訴団は同日、汚染水漏れは管理のずさんさが招いた公害だとして、この内部文書のコピーなどを添え、公害犯罪処罰法違反容疑で東電幹部らの告発状を福島県警に提出した。
 告訴団によると、入手したのは原発事故から約三カ月後の二〇一一年六月に、東電から政府側にあてた内部文書という。発電所の四方に壁を造って遮水する「地下バウンダリ」という対策について、基本仕様や記者発表の対応方針が書いてある。
 このうち「基本仕様について」と表題のある文書は、1~4号機原子炉建屋などの地中の四方を囲む遮水壁の工事は設計がまとまり次第、着手する予定とし、「高濃度の滞留水(汚染水)をこれ以上海洋に流出させないために、『後追いにならない備え』とする」と明記している。
 だが、併せて作成されたとみられる記者発表に関する文書では、遮水壁は設計次第で一千億円規模の工事費がかかる可能性があり、「仮に一千億円レベルの更なる債務計上を余儀なくされることになれば、市場から債務超過に一歩近づいたとの厳しい評価を受ける可能性が大きい。是非回避したい」と記述。発表する際は着手時期や費用を「今後の調査・設計次第で不明」とする方針を伝え、政府側に理解を求めている。
 地下の四方に造るはずだった遮水壁は海側にしか造られず、東電側はこの設置費も公表していない。東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は先月の会見で「建屋地下の汚染水は地下水位との微妙なバランスで管理している。不用意に陸側に壁を造ると、バランスを崩す恐れがあった。技術的側面の判断で、決して予算面での判断ではなかった」と強調していた。
 東電はこの文書について本紙の取材に回答せず、告発状については「コメントは控える」としている。