たまに己の実力を認識せず、読んでみたい!と意気込むと何も考えずに本を買ってしまうという悪い癖がある。
手元にあるのがなぜか、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの「老い」。800ページ、めっちゃ厚い!
上野千鶴子さんの100分で名著を見て、感銘を受け、原典を買ってしまったのだった。
学生時代に学んだフランス語。すっかり錆びついてしまったのに。
成長に関する研究は多いけれど、逆に忌み嫌われタブーとなっていた死を含め、老いの分野はまだまだ新しい。これからの自分も含めて知りたいことはいっぱい。
この本を読むためにフランス語を勉強しなければとも思う。でも厚すぎて難しそうと躊躇していた。でもそんなの、自分に対するやらない言い訳だった。
もしあまり命がなく時間がないとしたら?
本は準備しないと読めないものか?
そんな問いかけを自分にしたら、一日一文、コツコツ読んでみようという答えが出てきた。
もし途中でいやになったらやめればいい。時間は有限。事情がかわって優先順位が低くなったら途中でやめてもいい。
一日1文ならば調べ調べでも負担にならない。
この本を読むために別に勉強するなら、読みたい本で勉強していけばいい。本は一度読んだ時には理解できなくても、何度でも読めるし、その時の自分に合った理解ができていくものだから。
一応、左に文章を写して、右側に私訳を書く。
現在三日なので、やっと3フレーズ。笑
1ページ10文として、8,000文÷365=21年!
最初は一日1文だけど、少し慣れたら一日1ページくらいにできたら、3年くらいで読めるかな?
この本、すでに購入して3年ほど経ってるから、もし毎日1ページずつ読んでいたら読み終えていたのだ。と、思うと少しずつ、コツコツと進んでいけばきっとできるような気がしてきた。
パリでボーヴォワールのお墓にも(偶然)行ったし、色々とつながっているなぁ。
モンパルナス墓地、すごくラブリーなお墓だった。