くらえもん的ドラえもん解説・第14回『のび太の海底鬼岩城』 | くらえもんの気ままに独り言

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 今回は【くらえもん的ドラえもん解説】をお送りいたします。

 第14回目の今回は前回リクエストいただきました通り、大長編より『のび太の海底鬼岩城』を取り上げたいと思います。この話は「月刊コロコロコミック」の1982年8月号~1983年2月号にかけて連載されておりました。


 もちろん、この話も大好きな話の一つです(‐^▽^‐)。1980年代の作品が個人的には好みです。


 それでは、さっそく行ってみましょう。


 以下、ネタバレ注意!!!!


 舞台は海底。どうやら、何千年もの昔には海底では高度な文明が栄えており、太平洋のムー連邦と大西洋のアトランティス連邦は激しく争っていたと。

 (あ、一応今回は最初に状況説明させていただきます。途中で色々背景を説明すると流れを止めちゃうので(;^_^A)


 アトランティスは鬼核弾(核兵器です)を開発。バミューダトライアングルをバリアで囲み、自分たちの安全を確保したうえで、全世界を焼き尽くすとおどしてきます。

 (どうやらアトランティス人は血の気の多い連中だったようです。)


 しかし、核実験は失敗し、バリア内のアトランティス人は全滅・・・。

 (アホな・・・(‐^皿^‐;))


 と思いきや自動報復システム「ポセイドン」および大量の鬼核弾は残ったままとのこと。しかも、ちょっとのショックでも「ポセイドン」は起動してしまうとのこと。

 (危なっかしいなぁ・・・)


 そんな中、バミューダ諸島沖で宝を積んだ沈没船が発見されたというニュースが!!

 (危険!危険!!)


 一方、夏休みのキャンプで山に行くか海に行くかでもめていたのび太たち。

 (いつもの5人です。)


 ドラえもんの提案で海底の山を登ろうということになります。この際、どんな環境でも普通に行動できる「テキオー灯」という万能アイテムを使います。

 (当初、山派で海底に行くのに難色を示していたジャイスネですが、宝を積んだ沈没船が行方不明になったニュースを受け、海底に行きたいとせがみます。)


 さっそく、ドラえもんたちは「どこでもドア」で太平洋の真ん中に下り立ち、海底でキャンプをはることにします。

 (「テキオー灯」の力で深海でも明るく見えます。「海底クッキングマシーン」でつくられた料理はめちゃめちゃおいしそうですが、原料はなんとプランクトンです。)


 スネ夫はバミューダ沖へ宝探しに行こうと提案しますが、ドラえもんは却下。まずは深海魚見学ツアーに行くことになります。

 (ちなみにのび太の提案したクラゲごっこは全員スルー(‐^皿^‐))


 「水中バギー」で深海探検するドラ一行ですが、海底火山の噴火もあり、キャンプへ戻ります。

 (以後、バギーちゃんと呼びます(;^_^A)


 第1日目の夜、キャンプファイアーを囲みながら、再度スネ夫はバミューダ沖に行きたいと言います。

 (スネ夫もしつこいですな・・・)


 もちろん、ドラえもんは却下するのですが、翌朝ジャイアンとスネ夫の姿が見えないではありませんか!!しかも、バギーちゃんもいない!!

 (あいつら・・・)


 しかも、ここで驚愕の事実が!!

 なんと、「テキオー灯」の効果は24時間であり、あと1時間で切れるとのこと!!

 (ジャイアンとスネ夫は帰らぬ人となってしまいました・・・チーン。死因は圧死ですかね溺死ですかね( ̄_ ̄ i)。)


 ドラえもんたちは「タケコプター」で西を目指します。一方、ジャイアンとスネ夫は「テキオー灯」の効果が切れつつあることを知るのですが、バギーちゃんは死のドライブを続けます。

 (恐怖です。バギーちゃんも薄情ではありますが、ジャイスネの絶望感がハンパないです(((゜д゜;))))


 ドラえもんたちは、あの手この手を考えますが、「どこでもドア」も海上に置いてきてるし、打つ手ありません。一方、ジャイアンとスネ夫は・・・

 ジャイスネ「まっ暗だあ。なんにも見えないよ。くるしい!水圧で体が・・・・・・、しめつけられる。耳がジンジン、頭がガンガン。ウッウッ、息が・・・・・・息が・・・・・・。」

 (大長編史上屈指のトラウマシーンです。魔界大冒険のメジューサも怖かったですが、さすがに死ぬ恐怖と言えば、このシーンでしょう。)


 そして、非情にもタイムリミットを迎えます。

 ドラえもん「ぼくのせきにんだァ。こわれておわびする。」

 (あーあ。ドラえもんが海底に連れてきたばっかりに(-з-))


 そのとき、ドラえもんは「とりよせバッグ」「どこでもドア」を取り寄せればよかったと気付きます。

 (おせーよ!!!)


 さっそく、ドラえもんたちはジャイアンとスネ夫の元へ移動しますが、なんと二人は生きているではありませんか!?

 (なんだって!?どうやら何者かが二人に「テキオー灯」を浴びせた模様。)


 キャンプに戻ったドラ一行。2日目はマリアナ海溝探検に向かいます。

 (人類がいちばん深くもぐった記録を軽々更新して、底まで到着します。)


 なんと、そこで例の沈没船を発見!!!

 (バミューダ沖からいつの間にかマリアナ海溝まできていました。)


 ドラえもんたちが船内を探索する間、怖がりののび太は外で待機するのですが、バトルフィッシュ(アトランティスの無人兵器)に襲われます。

 (でも、ドラえもんたちはのび太の言うことを信じてくれませんでした(;^_^A。ちなみに、中の宝はすでに運び出された様子。)


 2日目の夜は海上で食事。まつたけ三昧です。

 (原料はプランクトンですが(;^_^A)


 その晩、ジャイスネを助けたのが誰かを知りたいと言ったしずかに、バギーちゃんはこっそり秘密を教えようとします。

 (バギーちゃんはしずかちゃんがお気に入りのようです。)


 バギーちゃんの車載カメラによれば海底人が二人に「テキオー灯」を浴びせたようです。海底人は二人を連れ去ろうとしますが、バトルフィッシュの襲撃を受け、仕方なく退散していったのです。

 (なんと、海底にも「テキオー灯」があったとは。)


 その時、ドラえもんたちを巨大イカが襲います。

 (海底コワイ、海底コワイ(((( ;°Д°)))))

 

 絶体絶命のピンチに海底人が現れ、ドラえもんたちを助けるのですが、その直後にドラえもんたちを気絶させムー連邦の首都へ連れ去ります。

 (敵か、それとも味方か!?)


 ドラえもん、のび太、しずかは精神鑑定の結果、危険性なしと判断されましたが、ジャイアン・スネ夫は凶暴性と嘘つき性のため牢屋へぶち込まれます。

 (小学生にして牢屋に入れられるジャイスネ・・・。ちなみに沈没船を移動させたのは海底人の仕業で、バミューダ沖をうろうろしてほしくなかったとのこと。「ポセイドン」が起動したら大変ですからね。)


 一方、海底人エルに連れられムー連邦首相のもとへ向かうドラえもんたち。首相はドラえもんたちにムー連邦で一生暮らすことを命じます。

 (海底人の存在を知られたくないらしく、国を出たら死刑とのことです。そんなムチャクチャな・・・。)


 当然ドラえもんたちは「とおりぬけフープ」で居住区を脱出。ジャイスネを救出し、国外逃亡を図ります。

 (そりゃ、当然そうしますわな・・・(;^_^A)


 国境を越える際、「カメレオンぼうし」(これを使うと地中を移動できます。外からは見えません。)を使って地中を進んで国境突破しますが、海底人の警備隊はずっとウロウロしていて、ドラえもんたちは出るに出られません。

 (海底人もしつこいですねぇ。)


 そのときバトルフィッシュが海底人を襲撃。ドラえもんたちはとっさに外へ出て、海底人を助けます。

 (海底人がやられているスキに逃げればよかったのに( ̄Д ̄;;)


 結果、国外逃亡の罪で海底人に捕まったドラえもんたち。法廷では死刑が求刑されます。

 (あーあ。海底人を助けたばかりに・・・。)


 しかし、そのとき大西洋の海底火山の爆発でアトランティス跡の鬼岩城が臨戦態勢に入ったとの報告が入ります。

 (どうやら、海底火山を敵襲と勘違いして自動報復システムがスタンバイしたようですね。)


 そこで、海底人は図々しくもドラえもんたちに助けを乞います。

 (死刑執行に間に合ってよかったな、オイヽ(`Д´)ノ)


 ドラえもんたち&エルはバギーちゃんに乗ってバミューダトライアングルを目指します。

 (たったの2日で到着します。)


 バミューダトライアングルに張られているバリアは少しでも触れると大爆発。そこで「カメレオンぼうし」を再び使い、地中からバリア内へ侵入を試みます。

 (もし、地中までバリアが伸びていたら全員即死の場面。ここもハラハラドキドキでした(;^_^A)


 無事、侵入に成功するのですがバミューダトライアングルの広さは日本の倍以上。鬼岩城を歩いて探すのは困難。というわけでバギーちゃんに乗って進むことに。

 (どうやら、鉄機隊というロボット騎士団が鬼岩城を守っているらしく、見つからないように進まなくてはいけないようです。)


 しかし、いきなり鉄機隊に見つかり、ドラえもんたちは地中へ隠れます。

 (ありゃりゃ。)


 なんとか鉄機隊をやり過ごした一行は、連中の来た方向に鬼岩城があるとにらみますが、バギーちゃんは恐怖のあまり、出動を拒否します。

 (いつもは偉そうなくせに・・・。ポンコツめ。)


 しかたなく「タケコプター」で鬼岩城を探すことにしますが、例によって電池切れ。そこでしずかちゃんがおとりになって捕まることを提案します。

 (見つかったからといって、鬼岩城に連れて行かれる保証はないのですが・・・。最悪その場で殺される可能性もありますし(;^_^A)


 無事殺されることなくしずかちゃんは鉄機兵に捕えられ鬼岩城へ連れて行かれます。後をつけたドラえもんたちは鬼岩城をついに発見!!ひみつ道具で武装し、内部へ侵入します。

 (さぁ、全力で敵を蹴散らせ!!)


 一方、しずかちゃんは「ポセイドン」の前へ。どうやら、今から全世界へ鬼核弾を発射するところのようです。

 (勘違いで世界を滅ぼす自動報復システム・・・。迷惑すぎる。)


 そんな中、ドラえもん一行は鉄機兵の大群を突破できず、次々と倒れていきます。

 (鉄人兵団戦同様、ドラえもんの道具をもってしても物量戦には弱いということか・・・。)


 そして、しずかちゃんは鬼核弾発射前にいけにえとして首をはねられることに。

 (ひーーーーーーーっ(((゜д゜;))))


 間一髪のところで、ドラえもんがかけつけるのですが、ダメージが深かったのかその場で倒れてしまいます。

 (万事休す・・・)


 しかし、しずかちゃんの涙に呼応し、ドラえもんのポケットからバギーちゃんが飛び出します。そして、「ポセイドン」特攻!!!

 (バギーちゃーーーーーん・°・(ノД`)・°・)


 世界のピンチを救ったバギーちゃん。そして、ドラえもんたちはみんなと合流し、アトランティスを脱出。間一髪のところで海底火山が噴火し、アトランティスは完全に滅びましたとさ。

 (ドラえもんたちが海底キャンプに行ってなかったら、世界は消滅していましたね(;^_^A)


 というわけで、英雄となったドラえもんたちは無罪放免で地上へ帰ることができました。おしまい。


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 この作品、海底が舞台なのですが結構表現が細かいです。

 キャンプに使用した「テントアパート」にはトイレがついているのですが、これを使用する際には室内の海水を外に出したうえで使用しなければなりません。でないと、海水に尿や便が混じってしまいますからね。(このトイレ、排水はどうなっているのか気になるところではございますが・・・。)


 他にもしずかちゃんが例によってシャワーを浴びたいと言うのですが、ドラえもんにここは水中であることを突っ込まれたり、あとは空中(正確には海中)で手をこするしずかちゃんが実は手を洗っているのであったりと。


 海底なのに地上同様に動き回ることが可能なのは「テキオー灯」の力によるものですが、深海には可視光線は届かないはず。F先生によれば、超音波や電波を知覚してモノを見ることができるようになっているのだと。さすが、そこまで考えていたとはさすがF先生。


 この作品は「うまそうなご飯」「ホラー要素」「特攻(自己犠牲)」の3拍子揃った、大長編屈指の名作でございます(毎回屈指の名作言ってますが(;^_^A)。


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本作はコチラ

大長編ドラえもん のび太の海底鬼岩城 (Vol.4)

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取り上げてほしい話がございましたら、短編・大長編問わず、コメ欄にどしどし書いてください。

ちなみに、第15回は『ジャイアンシチュー』を予定しております。


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リニューアルした進撃の庶民でも引き続き火曜日に『もう一つの進撃の庶民』を連載中です。


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(他の曜日も漫画「アイドル新党なでしこ」の配信などキラーコンテンツ満載です。応援よろしくお願いします。) 


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