(公)第2回 筆記対策編1 教養択一 一般知能 数的処理編 | クラと白猫と、時々仕事語り

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仕事やオーケストラ、ゲームのことなど日々感じたことを徒然に綴っていきます。(2016年9月解説)

試験の種類や国地方、あるいは各地方自治体でバリエーションがあるが、大卒程度の公務員試験の筆記試験では概ね

・教養試験(択一)
・専門試験(択一、記述)
・論文試験(教養、専門)

上記の3種類が課されることが多い。


暫くはまず、その中から教養試験について取り上げていきたいと思う。

教養試験は基本的に全部で約40題程度出題され、それぞれの5肢から正答の1肢を選択するマークシート形式の択一試験で、ほぼ全ての公務員試験で実施される。時間は2時間〜3時間程度である。

教養試験の試験内容については、全般的に義務教育〜高校で習った知識の範囲内であるが、知識の活用が問われる一般知能分野と、単に知識だけが問われる一般知識分野の2つに大別される。

大体の試験は、一般知能が6割程度、一般知識が4割程度という塩梅である。

その中で、更に一般知能分野は数的処理(算数・数学)と文章理解(国語、英語)、資料解釈の3分野に分けられる。

出題割合としては、一般知能分野全約24題中、数的処理が10題〜12題程度、文章理解が8題〜10題程度、資料解釈が3〜4題程度といった感じである。

今回の記事では、その中から数的処理について取り上げたいと思う。

数的処理は、数的推理と判断推理の2科目から成り、簡単に言ってしまえば算数・数学である。メインは中学数学、高校の数学Aと中学受験の算数である。

数的推理も判断推理も要は算数・数学なのだが、数的推理の方が方程式の利用や図形の計量、確率の計算などが出題されてやや数学チックであるのに対し、判断推理は「与えられた条件から確実に言えること」を推量するといった、中学受験の算数チックな内容となっている。出題割合はほぼ半々である。

上述のように、数的処理は教養試験全約40題のうち約4分の1を占める超重要分野であるため、ここを疎かにするのは得策とは言えない。
勿論、数学が苦手などの事情のために他を完璧にして、数的処理を捨てるという手も無くはないが、非常にリスキーである。
逆に、数的処理をしっかり訓練して得点源に出来れば、教養試験ではかなり有利になる。

とは言っても、数的処理、特に判断推理は独特の解法があってとっつき辛く、慣れるまでに相当の演習量や時間が必要となる。

したがって、公務員試験を受験するのであれば、この数的処理対策は早めに開始した方が良い。(他の科目と並行しつつ、1日数問程度で良いから継続的に過去問を演習するのが理想的)

ということで、以下に数的処理の勉強法について記す。

まず使用テキストは、お馴染みの通称「スー過去」(スーパー過去問ゼミ)でも、大人気シリーズの通称「ワニ本」(畑中敦子の〜シリーズ)でもなんでも良いが、過去問中心=過去問がたくさん載っていて問題の解説が厚いテキストがより望ましい。(これは数的処理に限らず、他の科目全般に言えること)
逆に避けた方が良いのは、問題が少なく、単元の解説が中心となっている教科書のようなテキスト。(これも他の科目全般でも言えること)


次に勉強の仕方についてだが、上記の内容と重なるが、過去問演習中心が望ましい。教科書でまず知識や解き方を…なんてやっていたら膨大な時間がかかる上に、分かったつもりになって実践力が全くつかないからである。
(中学レベルの数学に不安があるようなら、必要最低限の知識(各種公式や定理、基本計算など)を詰め込むために教科書を読む等の工程が必要となるが、これはかなり早く終わらせるべきである。)


また、これも他の科目と共通する点ではあるが、1つの科目だけ集中的に演習して、終わったら次の科目…という勉強法はオススメしない。非効率的であるという点に加え、特に数的処理を解くには独特の「勘」が必要であるが、継続的に演習していかないとこの「勘」が身に着かないからである。継続して学習する、というのが数的のポイントである。

よって、上記のように、1日数問程度で構わないので、他の科目と並行しながら毎日毎日少しずつ過去問を解き進めることをオススメする。