上手く言葉に出来ない事は、
言わなくちゃ伝わらない本当のこと。
だから、手紙を書く。
手紙とは宇宙一エゴの詰まった武器であると、声を大にして言いたい。
そして、それを「ブラボー」だと言わせてくれ。
現代的に言うと「究極的KY紙」と認定されている事だろう。
まじまじと視線がトランスする中で、
誠意の篭った論理的な告白は、
難儀なことだ。
ロマンチストならなおさら、
現実主義者の女子に、
行き当りバッタリの名言は通用しない。
当人は通用していると想い込んでしまう。
読まないなり、焼くなり、動物園のヤギに寄贈するなり、
なんなりするがいいさ。
こちらは満足なんだ。
何度も書きなおして、
何度も読み返して、
あなたになんと言われるのか妄想しながら、
孤独をミストにしていきながら、
長い夜を消費できるんだから。
貴方にはどう映るのかな。
米の超大作に負けないくらいの、
情熱と歴史を注いだつもりなんだが。
僕が言いたかった事は、こういうことなんだ。
それが、変だったり
キモチ悪かったり
重かったりしても、
きっと僕はそういう男だから
それを受け入れるか、蹴散らすかは、
貴方に任せた。
この手紙を胸に仕込んだ僕は、
関が原に向かう、傾ぶ奇者の如く
ウロタエルことなく
貴方に対抗することができる。
どんな魔法よりも、安心できる
強力な保険を備えた
万全の告白。
よし。
僕らしい、封筒を買いに行こう。
上手に書けるペンを探しに行こう。
その努力が、少しでも良い結果に繋がるように。
このレースに分りやすいゴールが存在するか否か分らないが、
きっとぶっ倒れるまで走るだろう。
カラカラになった喉が、いつまでも
貴方を求めてしまうから。
そして、最後にお腹が一杯になって
そこそこ温かい布団で眠りに就けたら最高じゃん。
手紙を書いたなら、
空に飛ばすんじゃなくて、
しっかり届くように
ちゃんと届くように、
夜空にお祈りするんだよ。